旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『カミが降りた』瞬間

マサは、今でもブレーンストーミングをしていた。役割りは少し違っていたが、プロジェクト会議の事務局を任されていた。メンバー選定やスケジュール管理を仕切るプロデューサーだと自分では思い『昔とったきねづか』だとマサは意気込んでいた。回を重ねるご…

『エジソンケース』は不思議

まさは、『マーブルガム』のパッケージコンセプトを『ポケットサイズ』と決めたので、まずはホッとしていた。オリジナリティの高い箱は、専門の構造デザイナーに相談すると要望に近いパッケージを作ってくれた。そのデザイナーは、紙を扱っているけれどスト…

『ポケットサイズ』の箱

マサは、翌日ブレストをメンバーとやってみた。『駄菓子パッケージレポート』と『おとなこども商品の企画書』をバラバラにして、広く大きな机の上に並べて説明をした。M社の『マーブルガム』を中高生向けに商品企画したい旨を伝えて、浜松のS社では箱入り『…

『マーブルガム』の箱

マサは、名古屋に戻ったのに、三重と浜松の営業所に行くのが多く、名古屋の営業マンからも不満の声が聞こえるようになってきた。例によって『キッチン松の木』のカウンターに座ってビーフシチューをオーダーすると、すぐ入ってきた営業マンも横に座って同じ…

『チョコスナック』の箱

マサは、サイドロッカーから昔の『企画書』のファイルを取り出していた。『おとなこども商品企画』のタイトルの『企画書』がまだ残っていた。1993年1月8日の日付で、今から25年前の企画書だから、ペーパーは黄ばんでいた。浜松のお菓子会社S社へ提案…

『スポーツ』の世界

マサは、ドラゴンズの野球中継を見るのが好きだった。平日でもBSは初めから終わりまでやってくれるので、ずーっとテレビの前に釘付けになることも多かった。秘書の妻は、『また、野球!』と呆れているが、きょうはドラゴンズの得点シーンに拍手していた。も…

『アイデア』の世界

マサは、一週間分の『半分、青い。』を見ていた。漫画家でデビューした同じ下宿生活をする、2人の女子が連載の『アイデア』に苦しむ姿が痛々しくマサも昔を思い出していた。締め切り間近にバーカウンターでアルコールを飲む女子ふたりの姿には違和感を感じた…

『こども』の世界

マサは、新たな『駄菓子』開発のために、『こども』の世界を研究することにした。幸いにも、家には3人のモニターがいたので何に反応するかも時には試してみることもあった。娘2人と年が離れた息子がいたが、息子は『駄菓子』を買って帰ると喜んだが、娘は『…

『駄菓子』の世界

マサは、手分けをして『駄菓子』を購入した。10円、20円、30円までいろいろあった。 うまい棒、チョコバット、チロルチョコ、ベビースターラーメン、マーブルガム、グッピーラムネ、タラタラしてんじゃないよ、などそれぞれがユニークなお菓子で懐かし…

『大きなさかな』どうする?

マサは、しばらくするとチームで仕事をするようになった。まだまだ業界NO.1の競合他社は、ガッチリと抑えているクライアントがあった。三重地区は大阪から、名古屋から東は東京からスタッフがやってくるらしい。今度は、浜松営業所の同期入社のマスちゃんか…

『女子』に囲まれて

マサは、自分が望んでいないのに、上司は新入社員が入ってくると一人は必ず付けてくるようになった。アドバイザーのイッチャンは、『女子に囲まれるとイキイキしている。大事にしたほうがいい』と会うたび話していた。マサは、替え歌にするほど母や姉の存在…

『ミッション』は何?

マサは、津から名古屋に戻ると何人かの営業マンが待ち構えていた。夜も8時を過ぎるとお腹が空くので近くの『キッチン松の木』という店で食事することが多くなった。営業マンが『松の木』行こうと誘うのでいっしょに入ると、他の営業マンもいて合流すること…

『ホットスナック』の衝撃

マサは、平日に戻ると忙しかった昔を思い出していた。クライアントのエビスさまと営業マンの派手好きゴー君のおかげだった。そんな中いつもと同じように週一でエビスさまにアイスの提案をしていると『アイスはもういい、次はホットスナックだ!』と力強い宣…

『忙しい』休みの日

マサは、休みの日も朝ドラ1週間分を見ながらパソコンに向かっていた。『公開プレゼン』採択の結果、次の活動に向けて資料作りをしていた。『半分、青い。』の別れのシーンもいつもなら涙を流していたが、ドラマに集中できていなかった。秘書役の妻からも、『…

『冬のアイス』は真似ない

マサは、汗が出る夏は苦手だったが、この夏場にメーカーは冬に向けて冬物商品を企画するのが通例であった。朝ドラ『半分、青い。』は、漫画ネタのアイデアを盗んで先生が激怒するシーンだった。マサも決して真似をしたり、似たものを提案しないよう教育を受…

『クライアント』の顔

マサは、美味しそうなクリームの甘い匂いを嗅ぎながら門を入っていった。守衛室で入門証をもらいスーツの胸ポケットに挟んだ。『さー行くぞー』と心の中で気合いを入れると身震いがしていた。入り口を入ると左側にアイスクリームBOXがあり『ご自由にお取り下…

『郷ひろみ』似の営業マン

マサは、結局アイスクリームの企画書は提案せずに名古屋へ戻った。眉毛の繋がった『郷ひろみ』似の営業マンに駅まで送ってもらった。『今日はすみません。打合せだけで』とすまなそうに頭を下げた。たぶん今日は来られなかったが、紅のブー長から電話があっ…

『つ』って駅

マサは、結局ひとりで近鉄特急に乗って三重の営業所へ向かった。初めて近鉄特急に乗ったが、ほとんどが旅行客のようで楽しそうに話す女性2人連れが多かった。出発すると間もなくワゴンを引いた女性が、『おしぼりどうぞ』と手渡してくれた。マサも半分くら…

『ゼロ円の企画』のオファー

マサが、東京から名古屋に戻った時、『紅の豚』似の課長は部長になっており、マサの席の近くに座っていた。マサは、営業ではなく企画に所属していたので直属の上司ではなくなったが、しばらくぶりなので『よう、元気か?』と突っ張りの格好を見せてきたので…

『ゴルフは』芝刈り?

マサは、平日に戻るとまた会社時代にタイムスリップしていた。次の週に新規クライアントに『紅の豚』似の課長といっしょにクルマで向かった。行きのクルマの中で『いい結果は作るものだ』と名言らしい口調でマサをさとし、今回の件はまさにそのものだよと言…

『講師きぶん』の嬉しさ

マサは、同級生のマスターの店で定例になったO会に参加予定だった。名古屋の良きパートナーアラキンと店に入る前に、これからの活動について打合せをしながら会食した。昨日の『スピード』即決のトシちゃんが、講師を引き受けてくれ開催日を決めたことを伝え…

『スピード』は大事

マサは、『いい結果』の知らせにより、動き出していた。いちばん抑えなければいけないのは会場だった。ネットで会場の予約状況を確認すると9月のプレミアムフライデーは既に空きがなかった。一週間前には確かに空いていたので油断していた。プレゼン結果が出…

『いい結果』はつながる

マサは、『紅の豚』似の課長と一緒に新規開拓で『いい結果』を思い出していたところ、帰宅すると郵便ポストに封書が届いていた。例の『公開プレゼン』の結果だと恐る恐るハサミで丁寧に切って用紙を取り出した。秘書の妻にも見せながら『どうだろう?』と聞…

『紅の豚』のような

マサに、ちょっかいを掛けてくる『紅の豚』のような営業部長がいた。マサが東京に行く前に、営業がいやでしょうがなかった営業時代の上司である。マサの大学の先輩でもあり、相撲部だったこともあり、ユニークで楽しい人だった。営業時代は、朝から机の横で…

『バブル全盛期』はどこに

マサは、東京から名古屋に戻ってきたのは『バブル全盛期』の頃だった。会社は名古屋の栄にあり、ビルの8階のワンフロアを借りるほどで勢いを感じた。目の前には、愛知県美術館とテレビ塔があり、後ろ側には女子大小路という歓楽街があった。東京と引けを取…

『秘書』の気分で

マサは、平日なのに会社の創立記念日で休みとなった。きょうは『半分、青い。』を見る時間に合わせて起きた。漫画家の秘書役の井川遥が気に入っている。マサは、半分冗談、半分本気で妻に『あんな秘書になってよ』と言うとすかさず『あそこまで稼いでから言…

『プレゼンその後』は?

マサは、わずか5分間のプレゼンであったがパワーを消耗した感じだった。13組のプレゼンは前半6組が終わると10分間の休憩に入った。ここまで会場にいたが、秘書と一緒に喫茶店に行って休憩することにした。席を立って通路でどこに行こうかと話している…

『プレゼン当日』は?

マサは、イメージトレーニングは充分できたが、声にだしてはやっていなかった。朝起きると朝ドラ『半分、青い、』を見てから、声に出して練習してみた。声は思うように出なかったし、何度も繰り返すワードがあった。すかさず、そばにいた秘書役の妻が、アド…

『イメージトレーニング』って

マサは、プレゼンの準備前はいつものように緊張していた。アート講座でもそうだったが、アーティスト『ロッキー マサ』になりきるためにスイッチを入れた。スタイルは、赤い蝶ネクタイと決めていたので登場直前に秘書の妻に付けてもらった。パソコンの前には…

『タイトル』はひとつに

マサは、『PAPER STORY』のタイトルが気に入っている。TOY STORYのように愉快なシリーズを作りたいと考えていた。フリーペーパーの準備号を手作りで100部を作ったので、シリーズ化すれば読みたいファンも増えてくれると思っていた。先日のOB会でも恥ずかしな…