旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『こども』の世界

マサは、新たな『駄菓子』開発のために、『こども』の世界を研究することにした。幸いにも、家には3人のモニターがいたので何に反応するかも時には試してみることもあった。娘2人と年が離れた息子がいたが、息子は『駄菓子』を買って帰ると喜んだが、娘は『こどもだまし』と言って興味を示さないことがあった。中高生の娘と小学生の息子では、同じ『こども』でも全然反応が違うことを改めて知った。たまたまこの時も、『学校帰りに寄るところ』という調査資料があった。小学生までは、近所のお菓子屋さんや公園など多く、中学を境目にしてコンビニやファストフード店が多くなることがわかった。女子は特にファッションの店に寄ることもわかった。小学生までを『こどもこども』中高生を『おとなこども』と名付けてみた。いわゆる駄菓子は『こどもこども』向けであり、『おとなこども』向け商品は、これまでの市場にはない新しいコンセプトだと分析結果がまとまった。中高生が学校帰りにコンビニで買える商品は、いくらがいいんだろうか。駄菓子が20円なら、100円までが妥当な線かな。どこに置かれると中高生は手に取ってくれるんだろうか。背も高くなっているから、棚いちばん下の駄菓子ポケットカゴでは買いづらいだろうなあ。棚の中段に置くなら、パッケージは箱が並べやすいし、中高生も取りやすいだろうと。商品コンセプトが『おとなこども』とはっきりすると、イメージもどんどん膨れ上がっていった。これが、名古屋での自主企画第1号で『おとなこども商品企画』と名前を付けた。この企画の網だったら『大きなさかな』を何匹もすくえる気がした。きょうの朝やっているNHKの『チコちゃんに叱られる』は5才の女の子の設定だが、まさしくチコちゃんは『おとなこども』だとも思えてきた。