旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

支援ブース

マサは今日もメディアコスモスに向かってデスクに座った。このデスクは支援ブースと名付けられたレンタルスペースで市から有料で借りている。8つあるデスクがパーテーションで区切られ、背中側にはロッカーが設置されていてLAN回線も利用できる。毎年12月の審査会で評価されたNPO団体が利用できることになっている。この4月から始まる令和4年度もマサの活動団体もデスクを使うことが可能になった。これで3年目になるが、この支援ブースを事務所の住所にした新しい名刺も作ることにした。名刺の参考にしたのは、同じブースにいる「赤いほっぺ」という団体から以前に名刺交換したものだった。親子に食育を教えることをイラストをあしらって伝える可愛い名刺で印象に残っていた。支援ブースの住所やナンバー、メールアドレス、URLなど細かく表示されている。今日はこのデスクでオンラインの運営委員会を開催した。グループLINEで議題を共有して、活動内容と課題について報告していく。メンバーのアラキンからも「新しい名刺をマンションの人達にPRします」と積極的な発言が嬉しかった。運営委員会が終わり議事録を配信した後に、スマホMacが連動して鳴った。「突然すみません。チラシを見て連絡しました」と女性の声が聞こえてきた。「ペーパーリーフアートは2〜3歳児でも出来ますか?」名刺の参考にした同じブースの赤いほっぺの代表であることもわかった。いつもは親子で食育を教えているが、違ったメニューを組合せたい旨も伝えてきた。「ショートメールにPCアドレスを送ります」と更に続けて話す。テーマ名、講師写真、サンプル作品をPCメールで送るように依頼される。2ヶ月先のイベントでスケジュールが空いているかを確認し、告知チラシの原稿の締切りが間近なことも話して慌ただしく電話が切られた。同じ支援ブースのご近所さんからのオファーに、名刺絡みで何か縁を感じるマサだった。