旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『駄菓子』の世界

マサは、手分けをして『駄菓子』を購入した。10円、20円、30円までいろいろあった。

うまい棒チョコバットチロルチョコベビースターラーメン、マーブルガム、グッピーラムネ、タラタラしてんじゃないよ、などそれぞれがユニークなお菓子で懐かしさもあった。駄菓子ってなんだろう、辞書で引くと『駄菓子とは、茶席や贈答にも使われる高級菓子に対し、主に子供向けに製造販売される、安価な菓子のことである』と定義されていた。パッケージについても分析すると、箱入り、袋入り、細長い、四角いなど分類できた。ハスキーボイスの女子は『ボテ、コロ、カワイイ』のキーワードを生み出した。このレポートは『駄菓子パッケージのコンセプト』としてまとめてくれた。街にはコンビニが少しずつ登場してきたので、『駄菓子』はどうなるんだろうと興味が湧いてきた。本屋で『コンビニ特集』なる本を見つけると、購入者分析が分かりやすく解説してあった。今でいうビッグデータで、セブンイレブンではPOSデータといっしょに誰が購入したかも、レジで店員がインプットしていたのであった。誰が、いつ、何を買ったかがわかるから驚いてしまった。このデータを手に入れたセブンイレブンは、その後次から次へと独自の商品をヒットさせていったのもうなずける。菓子メーカーも主導権をコンビニに持っていかれるようになったのもこの頃からであった。マサは、この『コンビニ特集』の本で、たまたま『駄菓子』は誰がいつ購入しているか見つけた。40代男性が深夜に『駄菓子』を買っているではないか。子供へのおみやげも考えられたが、ビールといっしょに買っているので、おつまみとしての購入も考えられた。うまい棒のタラコ味は、確かにおつまみになるなあと、マサは自分なりに分析していた。