旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

Little Museumの扉を開けた二人の女性

10月6日にLittle Museumをオープンさせたマサは、月・水・金と必ず12時になると、ミュージアムのロゴが入ったのれんを表に出して開館していた。暖かい時は外に出て中を見てもらえるように促していたが、12月も終わりに近づくと、家の中から外行く人を眺めて…

Little Museumオープン前夜

マサは自宅の駐車場スペースを改装して、LittleなMuseumを完成させてホッとしていた。気の早い建築会社のホリ社長からお祝いの花が届けられた。オープンは明日だが、用事があって来られないのでみずからクルマで運んでくれた。中を覗くと「作品がきれいに並…

ポイントカード

マサはお昼近くになると、近所のお弁当屋さんに向かう。コロナ禍にテイクアウトでお店の前にお弁当を並べる店が増えている。歩いて行ける範囲で4つあるので、毎日でもお好みで変えられるからいい。昨日は有機野菜など素材にこだわったお弁当専門店。11時オー…

支援ブース

マサは今日もメディアコスモスに向かってデスクに座った。このデスクは支援ブースと名付けられたレンタルスペースで市から有料で借りている。8つあるデスクがパーテーションで区切られ、背中側にはロッカーが設置されていてLAN回線も利用できる。毎年12月の…

柔らかな光

マサは朝から大雪になり昼までステイホームしていた。冷蔵庫から冷凍スパゲッティと焼きおにぎりを取り出してレンジで温めた。食べ終わった頃になると、日差しが強くなり道路の雪もクルマが通った所は歩いて行けそうになった。愛犬のカフェを散歩に連れ出し…

隣りの町の同級生

マサは隣りの町の4回目のアート講座が終わった後に、高校時代の同級生を訪ねた。グルメ情報を教えてくれた3年生同じ組のタカちゃんから、卒業依頼会っていないキトちゃんに会いたいとLINEを送っていた。アート講座の1回目が終わり鰻を食べる前に時間があった…

隣りの町の楽しみ

マサは昨年6月にオファーのあった隣りの町へ向かっていた。「成人学校講座」と名付けられたアート講座でマサの活動を新聞で見た公民館職員からの依頼だった。きょうが4回コースの最終日でクルマに乗ると40分で到着する。秘書の妻を連れて行くが、美味しい食…

英会話

マサはNHKの朝ドラは欠かさず見ていた。「カムカムエブリバディ」というタイトルは、いかにも英語が絡むという内容で脚本されている。ヒロインが初めて3人になって、いよいよ3人目が登場することになっている。上白石萌音、深津絵里、川栄李奈とそれぞれが親…

パネル展

マサはコロナのまん延防止措置により、予定していたイベントも中止になりモヤモヤしていた。2月6日にメディコス祭りに出店準備をしていたが中止のメールが入っていた。2月11日〜19日までは「NPO活動パネル展」があり、こちらは展示だけなので開催見込みのよ…

2枚切り

マサはまた2日後に事務所の扉を引いて、挨拶をして入った。「こんにちは」と言うや否や、元教師の横さんが待ち構えていた。「使い終わったポスターでも大丈夫ですか?」とアート材料に使ってもいいかを聞いてきた。「紙ならなんでもOKです」と想像してなかっ…

塗り絵のような

マサは更に運営委員会の議事録を読み返していた.1ヶ月前の5月13日にもアッちゃんとミエちゃんが参加してくれていた。高校の1年に同じクラスになった同級生で、当時に戻ったような感覚になっていた。「子供たちは塗り絵が好きだから、同じようにできないかし…

テンプレート

マサは毎月1回の運営委員会の議事録を読み返していた。5人の運営委員が共有できるようにグループLINEを作り、議事録もノートに残していた。去年の6月23日の記録によると、運営委員会の後にメディアコスモスの横にあるスターバックスに寄っている。Facebookペ…

アイデアが次々と

マサは最後のハードルを超えたので、順番にアート材料を持ち込むことにした。ペーパークラフトになった紙の葉っぱは、1シートに20個の葉っぱが付いて「プチッテ」と呼んでプチッと千切ると1枚ずつ葉っぱが取れるものだった。グリーン、イエロー、オレンジな…

障子紙キャンバス

マサは早速ホームセンターに障子紙を買いに行った。昔はどこの家にも和室があり、いたずらで穴を空けると叱られたこともあった。売り場にはたくさんの柄やサイズがあるのに驚いた。50号サイズのキャンバス木枠に合う障子紙は、95cm幅の10m巻の1本を単位に販…

最後のハードル

マサは大きなアート作品の企画が、行ったり来たりして結論がでないので少なからず苛立ちを感じていた。1週間ぶりに浅野温子似の職員ハットさんに会えたので、これまでの経緯を説明した。「アート作品は100号から50号に、自分が作らず子供達による参加型に変…

参加型アート

マサは、秘書の妻に作ってもらった弁当をトートバッグに入れて青少年会館へ自転車で向かった。5分も走ると駐輪場に着き、自動ドアが開くと大きな柱時の針が4時半過ぎを指していた。これから5時間の勤務になるので、弁当箱は冷蔵庫に入れてからデスクに座った…

大きなアートへの挑戦

マサは新しい年2022年を新たな気持ちでスタートしていた。昨年末に市役所から発行された広報誌に掲載されたマサの活動をグループLINEでシェアしてくれていた。一番嬉しかったのは、マサのパート先で目の前に座っている浅野温子似の女性からのコメントだった…

可愛い「好き」

マサは毎日が日曜日、夏休みの日々を過ごしていた。それでも定期的なアート講座のための活動も継続していた、そんな中、春休みに経験した児童クラブからオファーがあり夏休みにも来てほしいと連絡が入り快諾していた。初日に教室に入って行くと「マサ先生!…

新しいオファー

マサは、そろそろプレゼン結果が送られてくるとソワソワしていた。ポストに郵便が投げられた音がしたので、急いで玄関まで足を運んだ。A4サイズの厚みのある封筒だったので、いい便りであることがわかった。それでもハサミを入れる手が震えていた。「市民活…

新しいスタジオ

マサはコロナにより緊急事態宣言が6月20日まで延長になって困っていた。岐阜市が運営する全ての施設が休館となり、事務所にしているメディアコスモスも利用ができなくなった。やむを得ず5月のアート講座もオンライン限定で自宅を使って開催することにし…

新しいパソコン

マサは4か月ぶりにブログの更新をし始めていた。今まではスマホを片手に文字を入力していたが、初めてパソコンを使うことにした。昨年4月コロナによる緊急事態宣言が発出されて、ZOOMによるオンライン講座をするためにWIindowsパソコンとカメラとスピーカ…

名画のカレンダー

マサは、今年初めてのアート講座を終えてホッとしていた。「好きな名画を描いてカレンダーを作ろう!」をテーマにしてリアルとオンラインを結んで開催した。コロナの影響で緊急事態宣言が出たばかりで、参加者も限定せざるを得なかった。それでもリアル会場…

昆虫から始まる

マサは、年末年始の5日間メディアコスモスが休館となりムズムズしていた。それでも例年通りに大掃除、NHKの紅白、年越し蕎麦作りとやること見ることはこなしていた。コロナ以外のニュースでは、鬼滅の刃が興行収入の記録を更新したこと、挿入歌のLisaが歌っ…

動画へのチャレンジ

マサは、今年最後のメディアコスモスのデスクに向かった。机の上をウェットティッシュで拭きながら1年間を振り返っていた。ペーパーくんの僕を2個使って、アートグッズコーナーのPOPを演出してくれていた。新しい年に向けてもう1個の新しい僕を作り、3個を並…

和紙もペーパー

マサは、これまで自分の作品では和紙を使ってこなかったが理由は特になかった。基本はお菓子の空き箱を再利用して作品を作ってきたからかもしれなかったが、こだわりはなかった。受講生の小学校の女子教師は、随分も前から自分で和紙を用意して素晴らしい作…

ミニ植木鉢

マサは、スマホで撮影した1年間の画像を振り返っていた。7月のアート体験イベントに参加してくれた元会社の友人カトちゃんの画像を見つけた。3人の孫と奥さんと一緒に愛知県からクルマで来てくれていた。お土産に自分で作った野菜とミニ植木鉢2個を渡してく…

新しい年のテーマ

マサは、作品展が終わり振り返りをしていた。記帳してもらった人達へのお礼状を書くことにした。元旦に届くように年賀状も兼ねて作っていた。講座のサンプル作品のウシの画像とQRコードを載せてホームページにアクセスできるようになっていた。作品展の記録…

対照的な男の子

マサは、アート体験イベントのもうひと組の親子のことを考えていた。4歳の男の子とお母さんが入ってきて席に座った。女の子の場合はすぐ作る物は決まったが、なかなかやりたい物がわからなかった。「小さい方がいい?大きい方がいい?」と聞くと大きい方のサ…

2つのパネルと2人の女の子

マサは、NHKで紹介されたのでアート体験イベントに沢山来てくれるのを楽しみにしていた。反面、コロナの感染者拡大や2日前の大雪の影響が心配だった。開始時間を30分過ぎても誰も入って来なかった。人通りも1ヶ月前に比べるとマバラなのがわかった。秘書の妻…

NHKリポーターの目

マサは、NHKのWさんから電話取材を受けていたので、そろそろテレビで放送されるのを待っていた。「今日の11時50分から放送します」と放送の1時間前に携帯電話に連絡が入った。「植物や動物が紙の葉っぱでアート体験できます」と手元の原稿を読んで確認するの…