旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

名画のカレンダー

マサは、今年初めてのアート講座を終えてホッとしていた。「好きな名画を描いてカレンダーを作ろう!」をテーマにしてリアルとオンラインを結んで開催した。コロナの影響で緊急事態宣言が出たばかりで、参加者も限定せざるを得なかった。それでもリアル会場に3名の女子が、オンラインで2名の男子が参加してくれた。テーマが名画なのですでに何を描くか決めているようで、作り方の解説を始めるとハサミで紙を切り出す女子がいたので驚いた。通常は制作時間が1時間だったが、5分間で説明を終えて30分余分に時間を充ててあげることにした。iPadを持ち込んで大きな画面を見ながら作る女子には、初めてのIT機器の登場にも驚いた。俵屋宗達の雷神を描く様子だった。マサがメトロポリタン美術館で購入した名画のレプリカを持ち込んだのは秘書の妻だった。ルノワールの「ループを持った女の子」をそばに置いた。小学校の教師はスマホを見ながら、葉っぱのカタチをリング状にハサミで切り出していた。大好きなミュシャの作品を見ながら、顔の回りにリングをあしらうようだった。オンラインでは良きパートナーのアラキンとヤッさんが自宅の名古屋から参加で何を作ってくれるか楽しみだった。10分程でメールで画像を送ってくれたのはヤッさんだった。ゴッホ作品の花をイメージして紙の葉っぱプチッテだけを使ったインパクトある出来映えと速さに驚いた。1時間程でアラキンの作品も届いた。「名画といっても映画の名画にしてみた」とNHKの朝ドラおちょやんがスターウォーズに出演しているシーンを描いたユニークな作品だった。講座後に、それそれの作品を今年のカレンダーにしてプリントした。カレンダーもなかなかの出来映えになり、それぞれの家庭で飾ってもらえれば嬉しいと思いながらポストに投函するマサだった。