旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

初体験のオンライン講座

マサは初めてのオンライン講座を終えて、心地良い疲れを感じていた。テストを4回やった後、本番の当日を迎えた。それでも全員がつながってくれるのか心配だった。アート教材は郵送で送り、その中に当日の手順を書いた文章を添えておいた。講座開始10分前に、全員に招待メールを一斉に配信した。いちばん早かったのは、いちばん遠い新潟から参加のオクチャンだった。背景が地球が見える青い宇宙になっていて、初めてのZOOM会議にしては、かなりマスターしているようだった。次はペコちゃん似の女子がつながった。「赤い蝶ネクタイがいいね!」とマサのトレードマークにすかさず気が付いてくれて嬉しかった。いちばん心配だったのは若き血の先輩でさんま似のニシさんだった。「赤い蝶ネクタイ見えますか?」と聞くと「見えるでぇ」と関西弁が聞こえてホッとした。でも、テストと同じで先輩の顔は映らなかった。ちょうど定刻に全員がつながり、自己紹介をしてもらった。前日会ったばかりのチカチャンからは「光秀ツアーを秋に企画してます」と広告代理店の社長らしいコメントだった。一緒に下見に行ったフルちゃんも「初めての参加なのでよろしく!」と毎日畑の仕事をしているので日焼けした顔が印象的だった。30分で作り方の説明が終わり、一旦オフラインにした。1時間後に、ふたたびオフラインにして作ってもらった作品を鑑賞することにした。作った作品は、スマホで撮影してメールで送ってもらうことにした。いちばん速いのはチカチャン、その次はアラキンと次々と送られてきた。講座開始の前に送ってくれたのは義弟のヤスさんで、これまでのアート講座に全て参加してくれる最高の協力者だった。最後まで送られてこなかったのは先輩のニシさんだったが、翌日ではあったがメールで送ってくれた。パソコンで出力した文字や絵柄を使ったフルちゃんやペコちゃん、紙をパンチで抜いて白眼を作ったオクチャンなど、新しい発想に驚かされた。アラキンは、文字を切り抜いた独自の作品を見せてれ、背景の籐家具も素敵だった。チカチャンは、鉛筆のスケッチも付けてくれ発想方法の一端を見せてくれた。これらの作品は、Facebookページのペーパーリーフアート倶楽部にアップした。マサは、オンライン講座ならではの疲れを初めて経験するのだった。