旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

和紙もペーパー

マサは、これまで自分の作品では和紙を使ってこなかったが理由は特になかった。基本はお菓子の空き箱を再利用して作品を作ってきたからかもしれなかったが、こだわりはなかった。受講生の小学校の女子教師は、随分も前から自分で和紙を用意して素晴らしい作品を作っていた。いろいろな和紙をファイルに入れてプレゼントしてくれた会社の後輩もいた。新しく運営委員になったアッちゃんからも、和紙販売店を紹介してもらいタダ同然で大量の和紙を購入していた。これらの和紙をうまく活用する方法を考えていた。電車の時間待ちのためJR岐阜駅にある岐阜産のお土産だけを扱う店に入ってみると和紙のコーナーに足が止まった。「washi deco 和紙デコ」という商品が今風にアレンジされて販売されておりココロを奪われてしまった。和紙で雪の結晶にカタチに抄かれていて、水で濡らせば窓ガラスに貼って飾れるものだった。驚いたのは凹凸があること以上に、窓ガラスの外から見ても同じ絵柄が見えることだった。これから立体作品にもチャレンジしていく中では、裏表が同じ色の和紙を使えば効果的になることを教えてくれた。まずは試しに和紙を葉っぱ状に切ってみた。ラミネート以外で和紙を固定する方法がないかデスクの上にあるものを見渡した。年賀状でウシの輪郭を描いた白い紙ヒモがロール状に巻かれて置いてあった。糊を使わず和紙の葉っぱと紙ヒモをつなぐ方法がないか1穴パンチを取り出す。和紙の葉っぱの両側にパンチで穴を開けて白い紙ヒモを通すと上手く繋がった。3種類の和紙を交互にヒモに通すとキレイな飾りになった。長いヒモはネックレスに短いヒモはブレスレットになっり、可愛い女の子が喜ぶ姿を想像するマサだった。