旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

ミニ植木鉢

マサは、スマホで撮影した1年間の画像を振り返っていた。7月のアート体験イベントに参加してくれた元会社の友人カトちゃんの画像を見つけた。3人の孫と奥さんと一緒に愛知県からクルマで来てくれていた。お土産に自分で作った野菜とミニ植木鉢2個を渡してくれた。「アート講座によかったら使って!」「家にはたくさんあるから」と付け加えて話していたのを思い出した。来年の新しいテーマに「プチ盆栽」を考えたばかりだったので、ミニ植木鉢がまだ残っていないかカトちゃんにLINEしてみた。「そのままにしているから、いつでも渡せるよ!」との返事に翌日会うことを約束した。JR清洲駅に指定した時間に待ち合わせして、余裕を持って家を出て岐阜駅のホームで電車を待っていた。乗るはずの電車が掲示板に表示されず慌てた。違うレーンから発車する電車を見て「あっ、行ってしまった!」とホームを間違えたのに気が付いた。15分遅れで到着することをメールした。半年ぶりに岐阜から電車で出掛けて行くので、これもコロナのせいかと遅れたことを責めない自分がいた。「今から自宅に行くので、 そこでミニ植木鉢は選んで!」とオレンジ色のカッコイイ軽トラに乗せてもらい向かった。300坪もある自宅には松の木などの植木や、野菜や果樹も植えられていた。建物の裏側に案内されて大小さまざま植木鉢がプラスティックかごに、キレイに並べられていた。「好きなだけ持っていっていいよ!」と腰掛ける小さな椅子まで用意してくれた。少しだけ悩みながら「これだけいただきます」と20個のミニ植木鉢をピックアップした。手提げの袋にキレイに緩衝材を巻いて入れてくれ、更に100個以上もあるシークワーサーを同じ袋に入れてくれた。「また焼酎が美味しく飲めるよ!」といろいろな気遣いに、喜びが押さえられないマサだった。