新しい年のテーマ

マサは、作品展が終わり振り返りをしていた。記帳してもらった人達へのお礼状を書くことにした。元旦に届くように年賀状も兼ねて作っていた。講座のサンプル作品のウシの画像とQRコードを載せてホームページにアクセスできるようになっていた。作品展の記録をフォトブックの図録も作った。20人の作品と3つのパネルや新聞記事を含めると32ページになった。良きアドバイザーのイッチャンの会社の写真整理アプリから注文できるからカンタンに出来上がった。作品展に出品してくれたアラキンや他の人たちからもすぐにオーダーが入ってきた。誰でも見られるようにホームページにも同じ画像をアップして更新した。作品展の記帳台やショーケースにそっと置いた「プチ盆栽」はそのまま持って帰ってきた。反応が気になっていたが作品展では何もコメントは聞けなかった。この間のアート体験イベントにそのまま「プチ盆栽」を並べて置くと「これはなあに？」と7歳の女の子が言っていたのを思い出した。「クリスマスツリーに見える？」と女の子が盆栽と言ってもわからないと困って返答していた。来年のアート講座のテーマは1月と2月は決めていたが、3月もそろそろ決めることにしていた。これまではコルクボードに紙の葉っぱを並べる平面作品だけだったが、来年からは「プチ盆栽」など立体作品もテーマに取り入れてみることにした。作品展を振り返って、新しい年に向けて新しいテーマにも取り組んでいこうと、マサは意気込んでいた。