同窓会アルバム

マサは、ようやく体調が戻りつつあった。同窓会の幹事だったO女子に、40枚程ある写真をLINEに添付して送っていた。連絡先のわからない人には、マサから直接送るように頼まれた。中学からの同級生Y女子からも『楽しかった！みんなの笑顔の写真は記念になります』とお礼のメールが届いた。O女子からは写真のプリントがほしいと注文がきている。2月にはO会も予定されており、早めに入り反省会も兼ねながら写真を渡す約束をした。写真の枚数が多いので、『写真整理』アプリを使ってアルバムにすることにした。良きアドバイザーのイッチャンから勧められて、これまで何度もアルバムを作成してきた。秘書の妻との旅行写真や、孫の七五三写真、アート講座の作品集を作ってきた。最大32ページまで同一価格で、送料込みで500円だから破格の値段だ。さっそくアプリを開いて、表紙の写真とタイトル、カラーリングを決める。写真の選択もスマホから好きな画像を選んでいくだけでいい。それぞれの画像にもコメントが入れられるのもいい。ただ困っているのは、同窓会から１０日も経つとグループ写真のタイトルが思い出せないのがある。O会の前に、同窓会に参加した良きパートナーのアラキンにアート講座で会うことになっているので聞いてみることにする。スマホでアルバムを注文すると、数日で送られてくる。送りたい相手がいれば、相手の住所を入力でOKだ。そういえば、良きアドバイザーのイッチャンに『同窓会アルバム』はビジネスになると、マサもアドバイザーになって同窓会の二次会で語ったのを思い出していた。