旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

安堵

マサは、年末から年始まで飲み会が続き、体調を崩しかけていた。ノドの痛みから翌日は鼻水が止まらず、その次の日からは咳が出だした。月に1回あるメディコスクラブも不参加で、会社も半休をとることになった。市販薬では効かず、近所の病院に行くことにした。『熱はないですか?一応測ってください』と言われ、35.9℃といやに低い数字にも『安堵』した。『食前と食後に2種類を飲んでください』と3日分を渡された。ちょうど3連休になるので、おとなしく家で過ごすことにした。不思議と食前の飲み薬を飲むと咳が治まるのがわかった。秘書の妻からは『明日は町内の集まりに行ってよね!』と体調が少しだけよくなったのを確認するように話す。『明日の朝の調子しだいで行くよ!』と返した。布団の中で暖まると咳が出ていたが、この夜は全く出ることはなくグッスリと眠ることができた。『おはよう!今日は町内の集まりに行ける?』と聞かれると途端に咳が出だしたから不思議だった。実は1年前に久しぶりに町内の集まりに参加すると『岐阜新聞みたよ。アート活動の写真が載っていたね。余裕があるみたいなので、来年は町内会長をお願いするからね!』と席に着くなり会長からのコメントだった。町内の集まりに行けば会長にさせられるから、自然にカラダが反応して咳が出だしたのだと思った。『わかったわ、会長になっても知らないからね!』と秘書の妻は会食に出掛けて行った。昼から2時過ぎまでかかり帰ってくるなり『副会長になったから』との言葉に、とりあえず『安堵』するマサだった。