旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『和紙+竹』のアイデア

マサは、岐阜歴史博物館に行ってみた。『竹の造形、和紙の彩』というタイトルで、岐阜の伝統工芸を紹介する内容だった。提灯や団扇や和傘の作り方も映像でも説明されており興味深かった。竹と和紙の組み合わせで、それぞれ違う目的で使われているのだから不思議だった。その中でも和傘は、複雑に作られている。現在も最低でも1本20,000円はするそうで、数は少なくなったが生産量日本一で誇れる製品だ。竹の部品の数だけ分業になっており一つの産業になっていることがわかった。提灯の製造工程は、思ったほど複雑ではなかった。提灯の形に合わせて8枚の半円形の板を中心の芯材に付けると基本形が出来上がる。竹ヒゴを5ミリ間隔で巻いていくと大枠ができる。その上に糊を付けて8つに分割した絵柄の和紙を貼っていく、和紙から透けて見える細いラインは竹ヒゴだったのが分解された現物で初めて知った。上下に丸い木枠と飾りを付けると出来上がる。展示コーナーの売店では、郵便で送れるミニ提灯も売られていた。団扇の作り方は、一番シンプルだった。一本の竹を扇状に10本程度割いたら、竹骨の上に糊付けした絵柄の和紙を表と裏から重ねると基本形が出来上がる。団扇の型でできた金属の刃型を当てて、木槌で上から叩いていく。角は細長い和紙を糊付けして、周囲を貼っていく。後はウルシなどを塗って乾燥すれば出来上がる。伝統工芸だけに、手作業が多いので製造コストがかかるのがよくわかった。展示品の中に、提灯の技法を使った帽子が置かれていたが面白いアイデアだと思った。マサがやっている『ペーパーリーフアート講座』にも応用できると感じていた。『和紙+竹』の提灯や団扇なら『ペーパーリーフアート+竹』で作れるかもしれないと考えていた。