旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

障子紙キャンバス

マサは早速ホームセンターに障子紙を買いに行った。昔はどこの家にも和室があり、いたずらで穴を空けると叱られたこともあった。売り場にはたくさんの柄やサイズがあるのに驚いた。50号サイズのキャンバス木枠に合う障子紙は、95cm幅の10m巻の1本を単位に販売されていた。10個分のキャンバスができてしまうが買うことにした。ロッキーeスタジオにキャンバス木枠を持ち込んで、ロール状の障子紙をまず当ててみた。天の端を紙テープで止めた後に木枠の上に障子紙を這わせて長さを調整して、もう一方の端をおおよそのところでハサミでカットした。地の端を強く引っ張って木枠に仮止めした。その次は左右の両端を木枠に押しつけて紙の筋を入れた後に、同じように仮止めテープで押さえる。最後に天、左、右、地の順番で紙テープで貼ると出来上がった。まさしく、やったことのない「障子張り」の初体験となった。実は「障子紙キャンバス」のヒントになったのは、青少年会館の中にある和室の窓際にある「障子戸」を開け閉めしている内に思い付いたのだった。出来上がった「障子紙キャンバス」をイーゼルの上に乗せると、もう画家になった気分になった。企画書を作る時にMacに取り込んだ「ゴッホのひまわり」画像をプロジェクターで投影することにした。思った以上に「障子紙キャンバス」は大きく、プロジェクターをかなり後ろから映し出す必要があった。部屋の灯りを消してキャンバスに映ったひまわりを見ると、油絵で使っていた木炭で画像のアウトラインををなぞってみた。あっという間にスミ1色のひまわりの絵になった。この上に紙の葉っぱを貼れば、ペーパーリーフ名画が出来上がると想像するマサだった。