旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

ペーパーとウッドの相性

マサは、最初の運営委員会でこれまで3年間やってきた思いを伝えた。「紙の葉っぱのミュージアム」をコンセプトにアート講座とアート体験イベントをこれからはやっていきたいと付け加えた。新しいメンバーになったフルちゃんは、木材加工会社に勤務した経験もあり、パソコン通であることも教えてくれた。マサは考えていることをカタチにしてくれることを期待して開発担当理事に指名した。ペーパーリーフアート講座では、木製枠のコルクボードの上に並べることで出来上がり、ペーパーとウッドの相性の良さを感じていた。作品のポストカードを飾る木製アートスタンドも作ってきた。フルちゃんにこれらの木製品を見せると「作るのはカンタン!」と頼もしく話してくれた。「アート額縁はできる?」と聞くと「大丈夫!」と自信満々に短く返事をした。更に欲深く「焼き印はどうだろう?」と難題を投げ掛けると「材料があれば何とかなるだろう?!」と少しだけ慎重になった。運営委員会が終わり家に帰った頃、新しいグループLINEへの招待がフルちゃんからあった。「ミュージアムショップ運営委員会」という名前が付けられたメールに驚いた。木製品作りが得意でパソコン通でもあるフルちゃんは、デジタル担当にもなってもらいたいと新内閣の組閣風に、勝手にココロの中でマもう一つ任命するマサだった。