旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『剣道』とアート講座

マサは、土日になると現実に戻っていた。先週のアート講座の後に良きパートナーのアラキンと喫茶店に入った。アラキンは高校時代に『剣道』をやっていて、夏と冬の2回OB会に参加していると聞いていた。今年の夏も参加して、マサとのアート講座活動の話をしたところ興味を示した人のことを話し出した。顧問のS先生は、まだ健在で自宅で近所のこども達に『剣道』を教えていることをまず伝えてくれた。アート講座に興味を示したのは、なんと顧問のS先生だと聞いて驚いた。こども達に剣道だけでなく、たまには息抜きにアート講座でもやってほしいと言っているらしい。マサの都合を確認してその場でS先生に電話するアラキンだった。今日はS先生宅にお邪魔して打ち合わせすることになった。アラキンと最寄駅で待ち合わせをして、しばらくするとS先生がやってきた。高校卒業以来の対面だったが、スポーツ刈りの姿が当時のままだったのでまたまた驚いた。自宅横に剣道場があり、学校で見ていたのと同程度以上の広さがあった。この剣道場でアート講座をやりたいので協力をお願いされた。40名の小中学生が座れる机と椅子もあった。この間やった公民館と同じくらいのスペースがあった。『テーマは何にしましょうか?』『剣道をする自画像はどうでしょうか?』と聞くと『それでいこう!』とスポーツマンらしく即決だった。『剣道』とペーパーリーフアートがつながるとは考えてもいなかった。2年後には東京オリンピックもあるので、スポーツをする姿をペーパーリーフアートで描くと面白い作品になる予感がしてきた。スポーツ選手も遠征する場合は、道具を持っていくのは大変だ。マサのアート講座も少しずつオファーが増えてきた。アート講座をやるためには道具を一式運ばなければならない。近所であれば荷物もなんとか色々な袋に入れて運べたが、遠くに遠征する場合はコンパクトに収められる方法を考えないといけないと帰りのJR高山線の列車の中で考えていた。