旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

塗り絵のような

マサは更に運営委員会の議事録を読み返していた.1ヶ月前の5月13日にもアッちゃんとミエちゃんが参加してくれていた。高校の1年に同じクラスになった同級生で、当時に戻ったような感覚になっていた。「子供たちは塗り絵が好きだから、同じようにできないかしら」と難題を投げかけるミエちゃん「塗り絵の下絵の上に透明シートを乗せれば、パターンは繰り返し使えるかも」「名画や自分で撮った写真もパターン集にしたらどう?」とアッちゃんも付け加えた。このオーダーにさっそく思案してみることにした。テレビのプレバトでやっている消しゴムハンコが目に留まる。プチッテの葉っぱの形をライン状に消しゴムで彫ってみた。黒のスタンプ台に押しつけた後に、白い紙に消しゴムをスタンプしてみた。「なかなかいい!」と自画自賛しながら、女性の顔をイメージしながらスタンプを何度も押していく。スマホで撮影してグループLINEに画像と「いいのが出来ました」とコメントを添えたが、メールへの返信コメントがなかったので次の運営委員会に作った女性の顔と消しゴムハンコを持参することにした。「あまり可愛くないね!」と歯に絹着せない言葉は、同級生だからの発言はキツくもあったが嬉しかった。「塗り絵のような」のキーワードがずーっと頭の中から離れずにいた。このことが、最近知り合いになった職員のハットさんと元教師の横さんからのBIGアートに結びついていったと思った。ゴッホのひまわりをプロジェクターで障子紙に投影して木炭で描いた絵は、まさしく「塗り絵のような」下絵の一枚となった。早くミエちゃんに見せて感想を聞きたいとマサは思った。