旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

Myパーテーション

マサは、作品展のオープニングパーティーをやることにした。コロナの影響でしばらく飲み会はやっていなかったが、少人数であればとやることにした。同級生のマスターの店に半年ぶりにドアを押すと、カウンターに置かれた高さが低いパーテーションがまずは目に入った。まばらな客にも「久しぶりにお客さん入ったよ!」とニッコリ笑うマスターだった。やはりアルコールが入ると声も大きくなる隣りの人が気になった。低いパーテーションを置いてくれたが、飛沫防止にはならないと心の中でつぶやく。結局オープニングパーティーは運営委員のフルちゃんとアッちゃんの3名だったが、記念すべき日の写真をマスターに撮ってもらった。翌日もこの店で、O女子主催でトシくんの退職祝いが開催された。良きパートナーのアラキンと展示を見た後に、寿司店で軽く食事をすることにした。オンラインでは月2回は会っていたが、直接話しするのは5月以来となり話しも弾んだ。店に入るやいなやトートバッグからパーテーションを取り出してテーブルの上に置いた。アラキンは少し目を丸くして驚いたようだったがすぐ慣れたようだった。1時間ほど会食して、すぐ近くにある同級生のマスターがいる店に着いた。すでにO女子とトシくんはカウンターに座っていた。低いパーテーションは昨日のまま置かれていたが、座るやいなやトートバッグから専用のパーテーションを取り出して置いた。「自分専用のMyパーテーションだよ。酔う前に置かせてもらうよ!」と主賓の前に失礼ながらセットした。少しばかり違和感があったようだったが、しばらくMyパーテーションの話で盛り上がった。「お稽古に行くときに使いたい!」とO女子から注文をもらうと「このカウンターにも2つほしい!」とマスターからオーダーがあった。新しいコンセプトの「Myパーテーション」に手応えを感じるマサだった。