旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

隣りの町の同級生

マサは隣りの町の4回目のアート講座が終わった後に、高校時代の同級生を訪ねた。グルメ情報を教えてくれた3年生同じ組のタカちゃんから、卒業依頼会っていないキトちゃんに会いたいとLINEを送っていた。アート講座の1回目が終わり鰻を食べる前に時間があったので、小高い山にあるお寺から写メを撮って添付した。「同級生のキトちゃんのお寺はどこにある?」「その写真の南隣りにあるよ」とお寺の名前も教えてくれた。キトちゃんは後を継いでお寺の住職になっており、高校時代は同じ野球部だった。キトちゃんとタカちゃんとは同じ中学で野球部でつながっていた。2回目のアート講座の後に、突然寄ってみると「父は不在で留守にしております」と若くてキレイな女性が出迎えてくれ名刺を手渡した。突然行っても会えないとわかっていたが、4回目が最後になるので寄ることにした。石の階段を登って行くと、遠くの方でゴルフのスイングをするニット帽を被った男性の姿があった。どこか昔見たバットスウィングに似ていたのでキトちゃんであることがすぐわかった。「キトちゃん?久しぶり!」とマサの名前を名乗ると「おー、久しぶり!」と驚いた様子で、お互い誰なのか認識できて安堵した。アート講座でこの町にやってきたことや、同級生と一緒にこの活動していることを伝えた。「缶コーヒーでも飲むか?」と家の中に入ろうとしたので「ごめん、コーヒーアレルギーになって飲めない」と断わると引き返してきた。「この5月に野球部監督のN会があるからどう?」と聞くと大きく頷いた。N会のグループLINEがあるから招待することを伝えてLINE交換もなんとか交わした。「ところでゴルフのハンディは?」と聞くと片手を差し出したのでビックリ「プロ並みだね!」と言うと住職らしい眉毛の下がった表情が印象に残るマサだった。