旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『スピード』は大事

マサは、『いい結果』の知らせにより、動き出していた。いちばん抑えなければいけないのは会場だった。ネットで会場の予約状況を確認すると9月のプレミアムフライデーは既に空きがなかった。一週間前には確かに空いていたので油断していた。プレゼン結果が出るまでは、さすがに動けなかった。その次は、講師のスケジュールであるが、まずは1回目を誰にするか打診をしなくてはならない。運営委員以外で3名を予定しており、その内の一人にLINEをしてみた。『会社の帰りに同級生のそば屋でどう?』早い返信だった。事前にプレゼンの資料をLINEで送り、会うまでに一読してもらうことにした。同級生の店は、柳ヶ瀬の入り口にあり先に着いた。お茶が出てきて注文を聞かれたが、講師が来てからとしばらく待っていた。講師がまもなく入ってきたが、遠慮がちに入り口近くに座っていたので『奥の座敷に行こう』と、床の間の前の上座に座るように促された。『まずビール』それにおつまみを注文してくれた。近くに会社があるので、ランチにもよく来るようで心得たものだった。同級生の主人も、つまみやら、お酒やらサービスしてくれた。講師候補の彼も同級生で、旅行代理店で海外経験も長く現在は岐阜の観光協会で営業の仕事をしている。講師については、即答でOKでスケジュールも確約をもらってホッとした。講師の打合せは、わずか5分程度で、テーマについても即決し、一週間後にプロフィールと講演内容を5行程度でLINEしてくれるようにお願いした。彼も良きアドバイザーになってくれると確信し、愛称は『スピード』即決のトシちゃんと名付けてみた。