旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『プレゼン当日』は?

マサは、イメージトレーニングは充分できたが、声にだしてはやっていなかった。朝起きると朝ドラ『半分、青い、』を見てから、声に出して練習してみた。声は思うように出なかったし、何度も繰り返すワードがあった。すかさず、そばにいた秘書役の妻が、アドバイスをくれた。話し方が単調でロボットが話しているようだ、繰り返すワードがあるのでくどい、クロージングの言葉は、活発な岐阜市にすることを入れた方がいいであった。時間はそれほどなかったが、重複する言葉はカットし最後の文章を手書きで書き込んだ。もう一度、声をだして練習すると4分30秒となり、流れもすんなり良くなって秘書からもOKサインがでた。今日の衣装はどうする?芸能人気分で、ふたりの色調の調和を考えて選択に入った。プレゼン会場までは、マサは自転車で秘書は歩いていった。

午後からの部で、13組が集まって順番を決めるために抽選をした。三角くじを開き、よしNO.5だ、GOだ、行けると感じた。いよいよプレゼンの順番が回ってきた。タイムキーパーの女性が、1分前と30秒前にパネルを上げて、5分立つとチーンとベルを鳴らすことになっていた。練習では4分30秒だったので、余裕で少しアドリブでエピソードなどはさみ出したのがいけなかった。前の台に立つとかなり眩しくてタイムキーパーのパネルが見えず、チーンとなる音だけが聞こえてきた。やばい、まだクロージングまで3枚パワーポイントが残っている。しかし、肝心なところなので、しっかりと伝えようと時間をもらうお願いを心の中でしていた。2人の審査員から質問があった。女性の審査員から月一回のセミナーは、いつどこで何人で?メディアコスモスの考えるスタジオで、40名ぐらい、プレミアムフライデーの夕方に、その後は講師が柳ヶ瀬へ食べ歩きツアーにと。男性の審査員からは、ターゲットは?

すかさず、スクリーンに映し出された『キャンディーズ』を指差して、こんな可愛い3人の女子が来てくれたら嬉しいですと返答すると、5人審査員全員から笑いが起きたので、思わく通りになったと緊張感が安堵感に変わっていた。終了後にドトールに寄って珍しくオレンジジュースでのどの渇きを癒した。秘書の妻から、『私キャンディーズのミキちゃんに似ていると言われたことがあるよ』とご機嫌だった。ランちゃんやスーちゃんを今度のセミナーに紹介してくれるよう頼むマサがいた。