旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『秘書』の気分で

マサは、平日なのに会社の創立記念日で休みとなった。きょうは『半分、青い。』を見る時間に合わせて起きた。漫画家の秘書役の井川遥が気に入っている。マサは、半分冗談、半分本気で妻に『あんな秘書になってよ』と言うとすかさず『あそこまで稼いでから言って』と返された。妻はそれどころでなく、朝から洗濯、掃除機を取り出してガーガーとやりだした。娘と孫が来るので、マサの相手をしているどころじゃなかった。マサは、プレゼンでパワーダウンしていたので映画でも観て充電したい気分だった。観たい映画は、近くの柳ヶ瀬商店街ではやっておらず、スマホで郊外のイオンモールを検索すると、朝の9時半からだったので妻に伝えた。というのも、クルマが1台しかないので娘と孫を迎えにいくので、そのついでなら送っていくよと返答があった。慌ただしく助手席に座って、妻の運転でイオンモールへ向った。妻は『秘書』のように、映画館の場所と帰りのバス停の場所まで教えてくれた。山田洋次監督の『家族はつらいよ3』を見る人たちは、シニア夫婦や女性友達連れで平日の午前中にもかかわらず、半分くらいは席が埋まっていた。タイトル画面は、横尾忠則のスケッチ画が少しずつ変わっていくアナログ的なオープニングで始まった。サブタイトルは『妻は薔薇のように』、今回の主役は長男の妻となっており、マサの妻とも重ねて見ていた。山田洋次監督の『男はつらいよ』で見せてくれた笑いあり涙ありと同様に、更に現代風に軽快かつ繊細なドラマになっていた。妻は薔薇のように、いつまで美しくあってほしい、でも薔薇にはトゲがあり気を付けたほうがいいよ!っとメッセージを伝えてくれたのだった。『秘書』の気分で妻を扱っていたマサは、トゲに刺されないように、優しくしてあげないといけないと反省する休日だった。