旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

喫茶店のこだわり

マサは、近所にある喫茶店でモーニングを食べていた。毎回オリジナルブレンドでコーヒー豆の特徴までミニカードて説明してくれる。サラダもたっぷり付いて、トーストのトッピングも選べる。月に2回のペースで秘書の妻と訪れていた。これまで気が付いていなかったが、木製の板壁に品良く置かれたPOPが目に入った。レジ横で販売する新商品の珈琲豆の宣伝をしているが、その告知カードを支える小さな器具が気になった。きのう作った「プチ盆栽」に似たような小さな造花が小さな丸太に刺さっていた。その中央から真っ直ぐに針金が伸びて、先端は渦巻いてそこに告知カードが挟んであった。「プチ盆栽」も喫茶店に置いてもらえるかもしれないと考えを巡らせていた。更にその上を見ると1本の釘が刺さっていたので「ここに作品を飾ってもらったらどうだろう?」と秘書の妻に聞いてみた。「いいかも!じゃあマスターに話してみようよ!」といつになく積極的だった。「仕組みを考えてからにしよう!」と逆に慎重な姿勢を示していた。喫茶店に額入りアート作品や「プチ盆栽」を飾ってもらえれば、見た人に癒やしを提供できるのではないかと想像した。問合せはこちらにとQRコードを付けたシールをアート作品に貼ればPRになると、コーヒーの刺激でアタマが冴えた気になったマサだった。