旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

タイムスリップ

マサは、半世紀ぶりの同窓会に参加してタイムスリップした感覚が続いていた。コロナウイルス感染症対策で、朝から検温が36.4℃を示してホッとしていた。1時間遅い電車に乗り時差通勤すると乗る人もかなり少ない。きのうまで1泊2日で娘と孫の4人が、ひな祭りでやってきた。昼からの同窓会の二次会にも参加し、夕方には家に着いた。『おじいちゃん、どこ行ってたの?』と待ち兼ねていた様子だった。酔いが少しばかり回っていたが『ひな人形を見に行こう!』と2人の孫を裏の2階へ誘った。その途中のロッキースタジオを通ると、出来立てのマサの作品を欲しそうにしていた。『これなあに?』と聞かれ、紙の葉っぱで作った4月の講座用の柏餅を一つずつ渡す。よほど嬉しかったのか、手に持ったまま『かしわ餅、かしわ餅』と歌いながらひな人形の周りを走り回った。孫を目で追い掛ける内に、先程までの同窓会に時間が戻る気分になっていた。会食が終わると、ホテルの送迎用バスに乗り込むと一番後ろの座席に座った。ペコちゃんの相性だった女子の横に吸い込まれるように座っていた。長良橋を越える頃に高校1年の光景を思い出すと『この橋を自転車で駆け抜ける姿は、まるで宮崎駿の映画を見ているようだったよ』と伝えると、それは彼女の図書館からの帰り道だったことや学校までの通学途中で、自転車ごと飛び上がって足を擦りむいてしまったエピソードを楽しそうに語ってくれた。二次会の同級生のバーに向かった。昼の3時から店を開けてくれ、カウンターの席はみんなが先に座っていた。彼女の横しか空いておらず、また吸い込まれるように座った。このブログを毎回見ていることを聞かされると、少々話しづらくもあった。『あのラミネート作品、ランチョンマットに使っているよ!』と昨年秋のメディコス祭りに作ってくれたペーパーリーフアート作品を思いもよらない活用方法に驚かされる。話しが途切れることなく続くと、青春時代の淡い気持ちになっていくマサがそこにいた。