旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

プレバトの先生

マサは、いつも夜の7時からはNHKのニュースを見ることにしていた。『今日はプレバトやっているよ』と秘書の妻が教えてくれた。木曜日の7時からはプレバトなんだと気が付いてチャンネルを変えた。俳句や水彩画など芸能人がテーマに合わせて作品を作る。先生が点数を決めて、才能アリ、凡人、才能ナシにランキングする。更に才能アリの人は、名人に登りつめていく。きょうの番組は、梅沢富美男が俳句で最高位の永世名人になるかが見どころだった。テーマは美容室の光景で一句するもの。自信たっぷりの梅沢富美男だったが、俳句の基本を見逃して1ランク降格させられて激怒して番組が終わる。俳句の先生は夏井いつき、激辛口コメントや赤字の手直しを入れる場面も面白い。梅沢富美男とのやり取りで視聴率がグーンと上がるのも頷ける。秘書の妻がこの番組を勧めるのも、マサのアート講座に参考にしてほしいからのようだ。『プレバトみたいに作品へのコメントや手直しをしてみたら』とアドバイスをしてくれた。俳句以外にも料理の盛り付け、生け花、絵手紙、消しゴムはんこなど、それぞれの先生が登場する。点数の付け方や、模範作品で解説するなど教えられることが多い。4月からのアート講座は『日本の旬』を年間テーマに決めている。俳句には季語が必要だとテレビを見て改めて気付かされ、大きなヒントをもらった。毎月の講座案内のチラシに、季語を使った俳句を入れてみると、グーンとイメージが広がるとマサはプレバトの先生気分になっていた。