旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

笑えるエピソード

マサは、平日は名古屋の会社までやってきている。明日は新入社員教育があるので、それなりに準備が大変らしい。人数分の資料とプロジェクターに投影するデータを作成する。昼からの2時間の持ち時間は、眠らせないような工夫がいる。2年前にアート講座の講師をするために、講師のためのセミナーを受講していた。綺麗な女性が先生だったので、いまでも記憶に残っている。生徒さんを飽きさせないように『笑えるエピソード』を挟んだほうがいいという教えだった。まずは先生の事例は『急いでマンションの部屋を出た時に、エレベーターに乗り次の階で乗って来た人が、開いてますよと言うので、閉めるボタンを押しても、まだ開いてますよと目線が下にあったので、スラックスを見るとジッパーが閉まっていなくて赤面したこと』とクスッと笑えるお手本だった。生徒たちにも、しばらく考えさせて発表させた。マサは、単身赴任の時にセブンイレブンで良く使っていたnanacoカードの話をしてみた。今は家族と一緒に生活しておりnanacoカードをほとんど使わなくなったと前置きして『1000円チャージお願いします』と店員さんにnanacoカードを渡し、カードを当てる所に1000円札を押さえて置き『チャージできませんよ』と言うと、店員さんの表情ですぐ間違いに気づいたことがあったと説明した。チコちゃんだったら『ボーと生きてんじゃないよ!』と叱られるところ、僕だったらこんな時にどんなフレーズになるだろう。ちょっと考えて『汗ってるんじゃないよ!』と焦ると汗を掛けてみた。僕も紙で出来ているので水分には弱く梅雨時はいやだが、マサも緊張するとびっしょり汗を掻くので、このフレーズに決めた。明日は新入社員への『笑えるエピソード』を何にしようかと考えるマサだった。