旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

まぶしい光

マサは、3ヶ月ぶりに三ケ日にやってきた。前回は電車を使ったので浜名湖の眺めもよく観光気分だったが、今回はクルマに乗せてもらい高速道路を走ってきた。きのうは静岡方面は大雨だったが、夕方帰る頃には空が青く晴れ渡っていた。久しぶりに『まぶしい光』は、たぶん梅雨明けしたように感じた。マサは、会議の事務局と進行役をしているため1時間30分は調整に苦慮している。5拠点とテレビ会議をつなぐのも当たり前の時代になった。調整も大変だが、マサにとって楽しみなのは新しい情報であった。特に気になるのは、アート講座に使えそうな素材が出されると目が輝いてしまう。会議の最後の最後に出してきたのが、工場を管理する課長からだった。『まぶしい光のペーパーはいかが?』大きな茶色の封筒からおもむろに取り出して見せた。大きな四角いペーパーが何種類もあった。これらはよく見かけるペーパーだったので関心を示さなかったが、小さな魚のカタチのしおりが目に付いた。透明の袋に入って高い値段で売っているらしく、日本に来た外国人が買っていくインバウンド商品だそうだ。実に海や川で生きている魚の『まぶしい光』が再現されているのに驚いた。岐阜だったら鮎もキレイかもしれないと感じた。同級生のニシちゃんは、木彫りで魚を作っているが鮎の色は難しいと言っていたのを思い出した。野球部の監督だったN先生は鮎釣りの名人で、毎年バーベキューで鮎を焼いて振舞ってくれている。この『まぶしい光』の魚のしおりは、みんなに見せたらビックリするだろうと1枚だけサンプルをもらい、みんなのおみやげにしようと思うマサだった。