旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

リニアがくる麒麟がくる

マサは、土日の休みは対照的な日となった。同級生のテニス仲間の新年会のために名古屋まで出掛けて行った。新しいラケットを1年前に買ったが、仲間たちとテニスは1度もできなかったので会食に出るのは恥ずかしかった。『コーチが会いたがっている。2月からテニスをやろうよ!』と朝から夫婦でスクールでひと汗流してきたニシちゃんが話す。オーストラリアの全豪オープンを見てきたばかりのエンちゃんが『今度はハワイのコテージに泊まりテニスをやりに行こう!』と誘われたが、まずは近くのコートでカラダを慣らすことから始めてみようと思った。昼間のブランチの中華料理の会食も、アルコールが入るとあっという間に過ぎた。少しだけふらつきながら名古屋駅近くの喫茶店に入って酔いを覚ましながらも会話が弾んだ。名古屋駅は『リニア新幹線がくる』ので再開発の模様を、大手旅行代理店J社のトシちゃんが詳しく語ってくれる。名古屋に住んでいる良きアドバイザーのイッチャンも『巨大な壁続きになるビルもできて名古屋も大都会になるなあ』と青空を見上げながら胸を張っていた。人混みを掛け分けながらJRの改札口で別れた。翌日の日曜日は、ゆっくりしようとコタツに入ってテレビを見ることにした。『大河ドラマ館を見に行こう!』と秘書の妻が、今まであまり大河に興味がなかっただけに意外な言葉だった。『入場料いくらかスマホで調べて』以外に安い価格を伝えると『運動がてら歩いて行こう!ランチも兼ねて』とジーンズに履き替えて行く気満々だった。20分ほど歩くと岐阜公園の入り口まで来た。思っていた様子と違い、お土産の店が並び人混みとなっていた。岐阜歴史博物館の2階が大河ドラマ館になっていた。階段を上がると、直ぐに行列になっていた。名古屋は『リニアがくる』が、岐阜は『麒麟がくる』と、対比して

時代の動きを実感するマサだった。