旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

リハーサル

マサは、3月のラジオ出演のリハーサルにのぞんだ。前日テレビでGACTが全国ツアーにのぞむため、スタッフとリハーサルに取り組む番組を見ていた。『本番で100%を発揮するためにはリハーサルでは150%出して練習しないとダメだ』と語っていたのを思い出した。メディアコスモスのつくるスタジオに出演者4人と女性アナウンサーが準備をする。周りには関係者が10名ほどいるので、本番さながらの緊張感が漂っていた。2回分のリハーサルをするために、前半で2名がアナウンサーから紹介されて、それそれが話しをしていく流れだった。あらかじめ簡単な質問事項が書かれたシートが渡された。前半2人の話を聞きながら、マサの活動のポイントをシートに書き込んでいった。マサと一緒に出演するもう1人は、犬や猫の保護団体の若い男性だった。すでに面識があり、2ヶ月前にレンタルスペースの審査会の控え室で話しをした人だった。番組の後半では、相手の活動に対してエールを贈り合うことになっていた。本番通りのナレーションでアナウンサーの優しく包み込むような語りから始まる。『それでは自己紹介からお願いします』と落ち着いて答えると『なぜそのアートを考え出したのですか?』とこちらも無難にこなした。『相手へのエールをどうぞ』『私も犬を飼っています。随分癒されてきました。そんな気持ちを子供たちへも教えてあげてください』と語った。『アートで癒しを教えるマサさんと犬に癒される保護活動の共通点が癒しであることがわかりました』とうまくアナウンサーが締めくくった。『それではマサさんの思い出の1曲をリクエストしてください』と少し考えながら『あの素晴らしい愛をもう一度をお願いします』と半分青いでおじいちゃん役の中村雅俊が歌った曲を指定するマサだった。