飾れるラミネート作品

マサは月曜日にいつものように会社に着くと、後輩のタカちゃんが寄ってきた。『土曜日はありがとうごさいました』と丁寧な挨拶に恐縮した。本来ならこちらから言わなければならないアート講座に参加のお礼だった。『奥さんの作品は素晴らしかったよ』と本心を伝えると『パッチワークを少しかじっているから』と嬉しそうに話してくれた。『2人の作品画像をメールしておくね』とパソコンから送っておいた。翌日、画像付きのメール返信がきたのでなんだろうと半信半疑で開いて見てみた。奥さんが撮影したようで、勤務する高校の保健室の入り口に夫婦が作ったラミネート作品2枚が飾ってある写真だった。よほど嬉しかったのか、生徒たちにも見せたかったのか、奥さんにいろいろ聞きたい気分になった。メールの最後には『また是非行きたいと言っております』と締めくくられ嬉しさも倍増した。そういえばアラキンも前回作った干支の作品を玄関に飾っていると話したのを思い出した。どんなところに飾っているのか、これまで参加してくれた人に写真を撮ってもらうといいかもしれない。ペーパーリーフアート倶楽部のFacebookページにアップしてもらえれば、作品の楽しみ方も共有できるからファンがまた増えるかもしれないと、マサはまた夢を広げていた。