旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

カウントダウン

マサは、デスクのカレンダーを見ていた。今年も後10日あまりなった。12月の忘年会も1週間毎に参加することになっていて何かと忙しい。来年のカレンダーも会社から配られて、1月からの予定も記載していった。1月に入るとすぐ新年会が2つ続けてある。高校の同級生O女子からLINEに電話がほしいとメールがあった。もう2週間後に迫った同窓会の件だろうと、名鉄岐阜駅を降りるとすぐに電話をかけた。『来ると言ってた女子が来ないから困ったよ』と少し風邪気味の困惑した声だった。聞いていた当初の予想より10名も少なくなったと伝えてきた。12月始めにアート講座の打ち上げの後に同級生のバーで同窓会の打ち合わせをしたはずだったが、『少しばかり酔っていたので確認させて!』と話が続いた。『受付はどうする? 名札は? 座席のくじは?司会進行は任せたよ。』『だいじょうぶ』返事だけはハッキリと答えていた。『年末の忘年会で確認するよ』とたまたま同じ場所で忘年会をすることになっているので下見を兼ねることにした。『タケちゃんから好きな女子にバラの花を贈るイベントは止めるからね』と酔った勢いで話したことを反省しているようだった。『参加者のリストはLINEで送ってね』とパソコンでエクセルで表を作ることを約束して電話を切った。男女別にリストを作れば、受付やクジ引き、司会進行もイメージできるので早く参加者の名簿を知りたいと思いつつ、マサはカウントダウンをしていた。