旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

メッセージを伝える

マサは、慌ただしく金、土、日を過ごしていた。金曜日の3時の休憩時間に、保健士のはなちゃんがマサのためにアイデア会議を開いてくれた。3人だけの会議ではあったが、何のためにアイデアがほしいか最初に『メッセージ』を伝えた。マサのアート講座の延長で『アート体験ミュージアム』を4月からやること、見る作る撮るの3つ体験ができること、小さなミュージアムショップでグッズを並べること、コンセプトは『エコカワいい』ことを説明した。はなちゃんはアイデアいっぱいでメモを取るが大変だった。もう一人のユイちゃんは、中年男子で一見こわおもてだが笑うと優しい顔になる人だった。ユイちゃんも『うちにはヒョウタンなってるけど、タワシならグッズになるかも』とユニークな発想を持っていた。『ミュージアムの名前は、わかりやすいほうがいい』と続けて提案してくる姿にも驚いた。マサは赤いペンで『紙の葉っぱのミュージアム』と書いたら、大きくうなずいた。『書体は江戸文字、ショップは縁日風に』と休み時間も忘れるほどのアイデア会議になった。ほとぼりも冷めぬままに夕方までに岐阜に帰って、メディコスクラブの納会に参加した。ピザの店でワインを飲みながらのパーティに、すぐ酔いも回りテンションが上がる。今年の反省と来年に向けての抱負を一人ずつ話すことになった。同じテーブルには大学教授や愛知県から招かれた市民活動アドバイザー2人の方からも多くの刺激を吸収しながらの会食となった。マサが一番目に指名され『来年は、エコカワいいをコンセプトにマルシェを運営してみたい』と昼からのアイデア会議の熱さのまま『メッセージ』を伝えた。土曜日は、アート講座で作った年賀状に宛名書きと来年にかける『メッセージ』を昨日から続く想いを一気に書き上げるマサだった。