旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

芸術祭の夢

マサは、歩いて5分のメディアコスモスに出かけた。オープンして4周年のイベントを3日間やっている。初日は津田大介さんの講演会があった。金髪でテレビでよく見かけるジャーナリストだった。わざわざ岐阜まで来てくれた理由がわかった。8月から開催される『あいちトリエンナーレ』芸術祭の総合プロデューサーをしており、紹介がてら内容を説明してくれた。アーティストでもないのに何故プロデューサーをすることになったかもわからずに引き受けたそうだ。瀬戸内芸術祭を例に、やり方によっては地方が活性化され経済効果も大きくなるとアートの無限の可能性を強調した。芸術の世界の課題もジャーナリストらしくデータで示す。芸術大学への入学者の80%は女性だが、芸術祭の参加者や美術館の館長は80%以上が男性になっている。今回のあいちトリエンナーレでは参加者を半々にしたことで、マスコミの取材を受けた記事も映し出された。芸術祭のテーマは『情の時代』としたこともジャーナリストらしかった。

情の意味は、1.感覚によっておこる心の動き    2.本当のこと、本当の姿      3.人情、思いやり  辞書の解釈文を説明する。要約すると『情報と感情の時代』をテーマにしたという。改装された愛知県芸術文化センター名古屋市美術館豊田市美術館を中心に男女80名余りの国内と海外アーティストの作品を見て回りたくなった。いつか芸術祭に呼ばれるアーティストになってみたいとマサは思いながら会場を後にした。