マニュアルはどう？

マサは、朝メールを見ると新入社員のレポート結果が配信されていた。昨日あった３つの講義の感想をA4用紙に均等にコメントされていた。マサが担当した2つ目の欄のコメント量は、幾分少ないようにも感じられたが、新入社員であっても真面目なオトナを感じた。上司などへも回覧されるので、講師にも配慮してかまとも過ぎる感想に少しばかり残念でもあった。しかし8人の内6人が同じワードを使っていたので、講師のいいたいことは伝わったこともわかった。『マニュアルは最低10個は読むこと！』を強調したために、これだけは頭の中にインプットされたようだった。教育は、これで終わりでなく来週はOJTとなり2〜3人が１組になって3日間を一緒に過ごすことになる。彼らには予告していないが、クイズ形式で『マニュアル』から問題を出してみようかなと考えている。実はこのマニュアルは、マサの自信作でもある。昨年の10月から4ヶ月かけて新しく作り上げたものだった。関連部署を5部門からメンバーを招集してプロジェクトを進めた結果の産物だった。誰が見てもわかりやすく写真をふんだんに取り入れた。強調したい部分は赤字を使い、全面カラー仕上げとなっている。だからあえて教えなくても10回読めばだれでも理解できる『マニュアル』になっている。『マニュアル』はペーパーでカラーコピーして渡したが、社内のWEBにもアップしているので営業マンはiPadを使って外出先でも見られる。『いつでもどこでもだれでも』趣味でやっているペーパーリーフアートと『マニュアル』も同じ世界なんだなあとダブらせているマサだった。