旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『これまで』を伝える

マサは、『半分、青い。』を6回分まとめて見て、また涙していた。スズメはおじいちゃん役の中村雅俊に電話するシーンだった。『おじいちゃん、漫画家やめるけどいい?』『おじいちゃんも、わずかな光りを頼りに生きてきた。人間は強い。なんとかなる!』電話越しにギターを抱えて『あの素晴らしい愛をもう一度』を聞かせてスズメを励ます姿は、マサも涙が押さえきれず、秘書役の妻にわからないようにするのに困っていた。マサにも小さな孫がいるが、大きくなって『おじいちゃん、どうしよう?』と尋ねてきたらうまく答えられるだろうか。今は、マサが作った絵本『ペーパーくんはどんな顔?』を読んでほしいとせがんでくるだけの孫だが、いつか仕事や恋の悩みを相談してくるのだろうか、中村雅俊のような大人の対応をしようと思わされる朝ドラだった。マサが、この秋から企画している『ワークショップ×モノ語りセミナー』のチラシが出来上がった。マサの『ペーパーリーフアートの世界』と同級生の講師とのコラボレーションで『癒しとヒラメキを創造』するという内容だった。誰が聞いてくれるだろうか、できれば朝ドラのスズメのように仕事や恋に悩みを抱えた若者たちに伝えたいと朝ドラを見て思った。今回の講師にはノミネートされていないが、海外から一時帰国してきた同級生のタカちゃんと久しぶりに両夫婦と妹さんで会食した。10年間インドネシアジャカルタ生活やバリ島でのバカンスなど楽しそうに語ってくれた。彼にも10年間の『モノ語り』がある、きっと講師になってもらえれば、面白い話しが聞けるだろうと思った。幸いにも同級生に恵まれて、セミナーの講師6人に快諾をもらっている。それぞれの『モノ語り』で若者たちに『これまで』を伝えることで、何かを感じとってもらうのもマサの役割りだと考えていた。