旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

アニメーションの世界

マサは、1月に岐阜新聞に掲載された記事を読み返していた。『今後の活動は、ホームページ開設と作品のアニメーション制作』とマサの言葉をうまく記者がまとめてくれていた。4月から始まったNHKの朝ドラ『なつぞら』を欠かさず見るのが日課となっている。でも平日は名古屋に通勤しているので見られないが、土曜日は8時から15分間と9時半から11時までBSで1週間分の再放送を通して見ることにしている。8時から見た内容がどうしてそうなったか、推理しながらまだ見ていない月曜日からのシーンを続けて見ていくのも面白い。主役『なつ』の『広瀬すず』も可愛くて、吸い込まれる演技力に今日も涙が溢れてしまった。戦災孤児で北海道の酪農家に育った『なつ』は、ディズニーのアニメーションの世界に憧れて新宿に上京し、独学でやっとアニメ制作会社で働き出したところであった。東大卒の新入社員の演出家見習いとのやり取りで『アニメーションしかできない表現とは何?』と哲学科を出たばかりの男子が答えるところで続きとなった。スケッチされた紙をバラバラめくるシーンが何度も登場する。透明のシートに描かれたキャラクターのセル画を上手に塗って仕上げる制作現場も興味深い。マサは、僕を以前からアニメーションにしたいと考えていた。絵本にした『ペーパー君のどんな顔』や『ペーパー君のメッセージ』というLINEスタンプを作ってくれたが、これらはみな静止画で動画にはまだなったことがない。朝ドラのプロの制作風景は、いろいろ参考になるようだ。キャラクターの動きの最初と最後の2枚の絵を、いかにイメージできるかがアニメーターの仕事であることも教えてくれた。なんと今日の番組で僕をカンタンに動かす方法をひらめいたようだ。柳ヶ瀬商店街に昔からある画材屋へ早速足を運ぶマサだった。