旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『4M』って何?

マサは、大きなクレームにショックを受けていた。クレームの原因は人にあった。検査員はベテランもいたが、新しく入ってくる人もいた。誰がやったまでは特定できなかったが、新しく入った人が起こしたと推測した。対策は『ネコを追うより皿を引け』のごとく、似たようなコンビニのPB製品を検査室に置かないことにした。また誰がやったかわかるように『映像記録システム』を導入することもした。コンピューターに映像が記録されるために、いつ誰がどのように作業したかがわかるようになった。このシステムはいろいろな工程に設置されたために、検証することが早く確実にわかるようになった。クレーム発生の原因として『4M』というワードを全国的に使うようになっていた。人はMAN、機械がMACHINE、材料MATERIAL、方法がMETHODで、ころらの『4M』が変更になった時にクレームが起きやすいというものだった。なるほど、今回は人MANの変更によってクレームになったことが理解できた。これまでのクレームを『4M』で分析してみると、やはり人MANが最も多いのもわかってきた。『映像記録システム』でライブ映像で人の動作を確認するようになると、決まってルール違反する人もわかってきた。お巡りさんがパトロールするように、各工程を巡回することも日課とすることにした。みるみる効果があらわれヒューマンエラーがなくなっていった。作業着の汚れや帽子のかぶり方の乱れもなくなった。いちばん効果が上がったのは、整理整頓がしっかりできるようになって作業現場がキレイになったことだった。キレイになると見学者も増えていった。各工程をわかりやすく説明するために、紙芝居のようなペーパーを作った。ホームセンターでコロ付きキッチン台を購入して、紙芝居とセットして設置した。これにより素晴らしい見学ルートも完成した。