旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『応援団』の同級生

マサは、野球部監督N先生のN会でも同級生とペーパーでつながることを考え出した。農協のオーちゃんの次は『新聞』関連の仕事をしているキムちゃんに会うことにした。高校時代は、クラスも部活もいっしょになったことはなかったが、体育祭の青龍団の団長と応援団長の仲だった。3つの学年を4つの色に分けると300人が一つのグループになっていた。マイクもないので大きな声が必要になる。キムちゃんは小柄ながら声は太く大きく響き、振り出す手もキビキビしておりまさしく応援団長に相応しかった。団員は各学年男女4名ずつ12名で構成された。いろいろ知恵を出し合って応援の部で優勝したので喜びもヒトシオだった。誰が提案したかは覚えていなあが、隣の白虎団員の人達と打ち上げに犬山モンキーパークへ遊びに行ったことも楽しい思い出となった。キムちゃんは新聞を輸送する会社で役員になっていた。『よーきたなあ』と岐阜弁で話す姿は高校時代のままだった。『うちは運ぶだけ、なーんもないよ』確かにその通りと思ったが、壁にカレンダーが掛かっていたので聞いてみた。『このカレンダーの運輸会社はどんな関係?』『うちの仕事をお願いしているから紹介しようか』とりあえず、カレンダーもペーパーのうちだから担当者を紹介してもらった。『新聞社の事業局には同級生のチカチャンがいるから行くといいかもね』と電話番号を教えてもらった。チカチャンは、高校1年の時に同じクラスになったことがあり、剣道部に入っていたので森田健作のような男らしさ溢れた姿を思い出していた。『あれから30年』綾小路きみまろのフレーズではないが、どんなになっているか楽しみだった。新聞社には、いっぱいペーパーがあるだろうことももっと楽しみなマサだった。