旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『アート』を伝える

マサは、昨日から大雨の影響でスマホが2度も警報を知らせて寝付けなかった。秘書役の妻と公民館に避難するべきか相談していた。貴重品とお茶をリュックサックに入れ、床にあるものは机の上に置いて準備をしてくれた。次にスマホの警報が鳴ったら出て行こうと、1階のリビングのソファーに横になったら睡魔が襲って気がつくと明け方になっていた。床には水が入ってきておらず、長良川の堤防が耐えてくれたことがわかった。きょうは、良きパートナーのチカチャンと『ワークショップ×モノ語りセミナー』のチラシをデザインしてくれたK先生の個展に誘われていた。この大雨で、個展のパーティーはあるのだろうか、チカチャンにメールすると『行くよ』と返事があった後、みるみる空が晴れ上がったのは不思議だった。チカチャンは元新聞社だけに、情報をしっかりとつかんでいたのだと思った。クルマで30分くらい走ったが、長良川揖斐川の2つの川を渡ったが水が引いていたので、ひとまず安心して会場に着いた。『極小美術館』という珍しい名前で、元美術科の高校の先生が、ボランティアでオープンした美術館だと教えてくれた。1階は、K先生のポスター作品が並んでおり、今回の個展のために作成した『自由テーマ』の作品も含めて30点近くあった。一枚一枚もオリジナリティがあり、全体を眺めても、K先生そのものを表現していることが感じとれた。3階にも別の先生が個展をやっており、階段を登っていった。色付けされた20cmの木製立方体を積み上げたオブジェ作品だった。木目や節がペイントから浮かび上がり、今まで見たことがない新しい感覚を覚えた。2階がパーティー会場となっており、両先生の挨拶で乾杯とともに交流が始まった。チカチャンの予定もあり、すぐ会場を後にしたが、『アート』を伝える新しいカタチを小さな美術館で貴重な体験できたとマサは思った。