旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『カレンダー』もペーパー

マサは、この時期になると来年の『カレンダー』の予約を受け付けている。高校の野球部同級生のカッちゃんから、40年近く注文を受けている。例により野球部監督N先生を囲むN会でカッちゃんの会社でカレンダーを作っていると聞き、無理いってオーダーをしてくれたのが始まりだった。カッちゃんは家業を引き継いで、アイスクリーム用のモナカや三角コーンを製造する会社の社長になっている。小さな会社と思っていたが、三重にあるあずきアイスで有名なI社とも取引があり、この業界ではトップだと後から知って驚いている。『カレンダー』の注文の数だけ取引先があるわけなので、納得できる数を注文してくれているので有り難い。『カレンダー』は営業だけでなく全社員が販売できる唯一の商品で、報奨金が出ることからも感謝している。余談ではあるが、今年で平成が終わり年号が変わるため『カレンダー』業界もかなり苦慮した結果、西暦のみを入れることになったらしい。既に『カレンダー』は例年通りの数の製造を開始している。通常は、名入れといって後から会社名を入れることになる。マサは営業センスが全くないと感じているが、カッちゃんからもらっている『カレンダー』1件だけでお小遣い稼ぎにはほど遠い状態が続いている。『カレンダー』もペーパーだから、ペーパーリーフアートで作った作品でカレンダーを作成すれば世界にひとつだけのオリジナルカレンダーができると閃いた。まずは次のアート講座で試してみようと思う。最初にA4サイズに12ヶ月の数字を配置しておいて、ペーパーリーフアート画像を中心に挿入すれば出来上がり。これまではポストカード、名刺カードにはプリントしたが、カレンダーがひとつメニューに加わえられそうでニッコリするマサだった。