旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『良きパートナー③』ナカちゃん

マサは、良きパートナーのナカちゃんから『きょう軽くやらない?』とメールがきた。ペーパーリーフアート倶楽部の運営委員のひとりで、マサがLINEでいろんな資料をどんどん送るので会って確認したいようだった。名古屋駅近くのホテルのロビーで待ち合わせをして、ほどなくすると細い入り口から入ってきた。いきなりカバンの中から、日本酒の瓶を取り出して『もらい物だけど、よかったらどう?』断る理由もなくマサのカバンに入れたが、立ち上がるとずっしりと重かった。ペットフードでエサをやる時に、つい最近ギックリ腰になっていたので少し不安であった。ホテル周辺には居酒屋がたくさんあり、ナカちゃんはこの間行ったという店を探していた。ぐるっと一周してきたようで、また同じ場所に戻ってきてしまった。夕食で日差しもまだまだ強く、日本酒の瓶が入ったカバンはマサの肩と腰に負担がかかり汗が出始めていた。『まあいいか、ここにしよう』と2階に店の人に案内されてようやく座れたが、しばらく息が切れて注文ができなかった。ナカちゃんは『とりあえずビール』と注文、『この席はちょっと暑いね!』とジャケットを脱いだ。ナカちゃんも中学高校の同級生で、旅行にいっしょに行ったり、マサが大学で東京に行ってからは、近所に住んでいたがマサの家に下宿するという、ユニークな友達でもあった。アート講座やワークショップセミナーについても、いろいろ質問してくれやっとマサのやることを理解してくれたようだった。それからは、アイデアをたくさん出してくれ、たとえば協賛企業はお菓子会社がいいのではないかと。箱入りのお菓子を提供してもらい、箱はアート講座で使い、お菓子はみんなでワイワイ食べるというものだった。アイデアは忘れるといけないので、スマホのメモに書き留めておくことにした。