旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『顔の広さ』ピカイチ

マサは、旅行代理店最大手J社のトシちゃんがゴルフとテニスを誘ってきた理由がわかってきた気がしてきた。旅行をビジネスにしてるだけあって遊びが仕事になっており、マサとは遊びから入ってきたのだなとしばらくしてわかった。愛地球博や高速道路サービスエリアのお弁当ビジネスまで幅広く展開しているのに驚かされた。いろいろなセクションを紹介してもらい名刺もいっぱい交換したが、マサの会社と事業領域がバッティングするために断念せざるを得ないビッククライアントもあった。マサがペーパーの話ばかりするので、察してか同級生で親しいイマちゃんを紹介してくれることになった。イマちゃんは食品スーパーの役員になっていた。オーガニック食材だけを取り扱う時代を先取りした店を展開し始めていた。スーパーといえばチラシがあると聞いてみると『チラシはやめた。その分安く売ったほうがいい』とペーパーの話がないと聞いて拍子抜けした。その頃、企業のホームページが増え出していたので制作の依頼をしてくれた。『顔の広さ』ではトシちゃんに劣らずのイマちゃんだった。有機栽培の農家を全国歩いて生産地を見つけたらしく『どこでも紹介できるよ』と言ってくれた。北海道や秋田も話にでたが、もっと近場がないかと聞いてみた。『あるある飛騨の酒造会社はどうだ?』と言うので『ペーパーの容器を紹介したい』と返答すると名刺のコピーをくれた。ついでに『岐阜大学の教授も紹介するよ』と野菜を研究している教授も教えてくれた。イマちゃんのスーパー店の入り口には、カフェコーナーもあって有機栽培のコーヒー豆を使っているだけあって美味しかった。コーヒーをおかわりするほど美味しくもあり、『顔の広さ』ピカイチ話を聞くだけで時間の過ぎるのを忘れるマサがいた。