旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『チビッコ』の小さな手

マサの家に、2人の可愛いチビッコが久しぶりにやってきた。3歳のサアちゃんと1歳ココちゃんの孫が娘2人に連れられて泊まった。夕方マサは、高校野球をTVで見ていた。金足農がツーランスクイズで劇的なサヨナラだった。負けた近江のピッチャーとキャッチャーはまさかの負けに号泣していた。そのシーンに感動していると、サアちゃんが『じいちゃん何してるの?』と声を掛けてきた。野球だよと言いながら、昔を思い出していた。高校3年の最後の夏、勝つと思った試合に負けて同じように涙流したことがあった。キャプテンだったマサは、みんな家に呼んで泊まっての残念会をしたのだった。娘や孫が4人泊まってくれるのも、似たような学生の合宿気分になっていた。まずは、例により『ペーパー君はどんな顔?』のマサが作った絵本を読んでとサアちゃんの注文があった。すると下のココちゃんも『ペパペパ』とはっきり言えなかったが、一緒に読みたがっていたから大変だ。ペーパー君は段々とファンが増えいっているので嬉しくもあった。食事が終わると秘書の妻が、花火をやろうとみんなを連れ出した。夏合宿も花火は定番だが、チビッコ2人は初体験のようだった。明るい駐車場でやろうとしていた秘書に『花火は暗いところの方がいい』とマサがいうとムッとした様子で移動していった。風もあったので、火はつけにくかったが、一本目に火が付いてパチパチ光りだすと、チビッコ2人とも親に抱きついて離れなかった。上のサアちゃんは、様子がわかったのか2本目からは自分でやってキャッキャキャッキャと喜んだ。下のココちゃんも真似してやりたがったが火が付くと『抱っこ抱っこ』とママにしがみついていた。マサは、花火を持つ『チビッコ』の小さな手をスマホで何枚も写真を撮っていた。