旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『ペーパーカートン』展示会

マサは、2つ目の開発品に気を良くしていた。2007年、トップから思いがけもなく『ペーパーカートン』開発のプロジェクトリーダーに任命されることになった。メンバーは、これまで縁のあった人達を選任した。豊橋営業所のT社で関わった営業のニシちゃん、企画の大先輩のニシさん、王子様の帽子を作ったツッチー、事業戦略のヨッシーくん、工場からはスギさん、と顔ぶれはユニークな人が揃った感じだった。今になって思えば、女子が入っていなかったことが悔やまれる。プロジェクト会議では、大先輩のニシさんから『出来立ての展示スペースがあるから、そこで展示できるペーパーカートンを考えたら』と提案があり、みんな異論はなかった。2つの開発品だけでは展示会はサマにならないので、新たな開発品を考えることと、全国からネタをかき集めることにした。何とか開発できたのは3つだった。POPアップカートン、ゴールドファイル、パッと開くギフト箱、で正直パッとしなかった。今も同じようなプロジェクトが進行中だが、ズバズバ女子がひとりいるだけでずいぶん違った。生活、印象、機能、環境『LIFE』の4文字をコンセプトに4つに色分けされたコーナーで見た目には華やかになった。東京からも4人の講師を呼んで、各回30名のクライアントを招いた。ひとつのイベントとして終わってしまったことは今でも悔やまれる。しかしイベント会場に向かう途中で、大学時代のテニスサークルの先輩にバッタリ出会うから驚いた。明石家さんまソックリのニシ先輩だった。『久しぶりやなあ』と関西弁で当時と全く変わらず吉本新喜劇な雰囲気のままだった。せっかくなので展示会も見てもらったが『わけわからんなあ』とおどける姿も変わらなかった。『こんど名古屋でやろうや、ミヤちゃんやタカちゃんも呼ぼうや』と言って別れた。