旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『ペーパーカートン』今プロジェクト

マサは、気が付いてみると10年前と同じ『ペーパーカートン』プロジェクトをやっていた。事務局ではあったが、実質プロジェクトリーダーだった。5つの開発テーマで営業向けに説明会をやった。アンケートを集計してみたが、面白いコメントを見つけたので本人に聞いてみた、ベテラン営業マンのカトちゃんだった。2つ下だがペーパーカートンを知り尽くしていた。『マサのアイデア面白かったよ、大きくするとより面白い!』立ち話だったが、2人は共鳴し合うようにアイデアを広げていた。コンビニでコーヒーを飲むのは当たり前になったが、生ビールを100円で飲ませる時代になると語ってきた。イートンで食べる人も増えているから、このパッケージはいいかもしれないと。プロジェクト会議の中で、若手からさんざんけなされた夜、お風呂から上がった瞬間に『カミが降りた』アイデアだった。やはり、見る人が見るとわかってもらえるし、またまた発想が広がっていったので不思議だった。カトちゃんは『俺もプロジェクトに入れてよ』と言ってきたので、まだまだマサにも惹きつける魅力があるのだなと興奮する思いが抑えられずにいた。一旦その場を離れたが、またカトちゃんのデスクに向かって『あのクライアントのあの商品にどう?』とマサはアイデアを話すと『うんうん』と頷いて満足そうな表情に喜んで笑みを返した。このパッケージのコンセプトは、NHKの朝ドラ『半分、青い。』からもらって『半分、**』としたら、カトちゃんは『パクリ』とアンケートにコメントしていた。それだけインパクトがあったのだと自信を深めていた。あの豊橋営業所にいたニシちゃんもベテラン営業になっているが、『さすがマサさん、ネーミングはすごい』とこのアイデアが更に良くなることを期待していた。夏休み以降の『ペーパーカートン』プロジェクトが楽しみになってきた。