旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『技術センター』の大きさ

マサは、大型営業マンのオッチーさんといっしょにSさんのいる『技術センター』にクルマで向かった。カラオケとオヤジギャグが大好きなオッチーさんのお陰で1時間の運転もあっという間に過ぎた。受付でSさんをお願いすると、場内放送で呼び出しがかかるのでビックリした。Sさんが登場するまで、3分ぐらいは待っていた感じだった。『Sさん、オッチーさんを紹介します』どちらも引けを取らない大柄な体型だったが、大きな建物の中では普通に見えたから不思議だった。まずはSさんが担当している試験場に案内されたが、やはりかなり奥まで歩くことになった。ぐるぐる回転する直結3メートルもある大きなドラムが一番大きな試験機だった。ダンボールに入った製品の過酷な輸送テストができると説明してくれた。大小様々な試験機があり、どれもJIS規格にのっとったものだそうだ。見学をした後に、打合せ場所らしきデスクはあまりにも体格のいい2人には小さ過ぎたが話しを聞くことは何とかできた。『D社の自動車部品を海外に輸出するとき、このダンボールだと摩擦により紙粉が大量に出るから困っている。コストがあまりかからなくていい方法はないだろうか?』というのが課題だった。大型営業マンのオッチーさんは『任せてください。水と空気以外はプリントできるので大丈夫です。』と大風呂敷を広げて返答した。のちのちしばらくオッチーさんと行動を共にするが、大風呂敷を広げるのはいいけれどマサは風呂敷を一生懸命にたたむのも大変だった。この課題を解決できれば、『デコパウチ』に次ぐ開発商品ができると意気込んだ。『まずは前祝いだ。近くで飲もう』とクルマを置いて、オッチーさんと会食しながらアイデア会議となった。