旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『スティーブ・ジョブズ』に魅せられて

マサは、1992年の秋にマッキントッシュのパソコンがマンションに届きウキウキしていた。テキストを見ながら言葉を拾っていくが、すべて初めて聞く単語だったが楽しく感じられた。今でこそ違和感がないが、『マウスをクリックする』とは何か、プラスチック製のネズミ型をマウスといい、指で押すことをクリックというと書かれていた。画面にはアイコンという四角いマス目があり、矢印を当ててクリックするとシートが開く、なるほどなるほど、面白くて時間が過ぎるのを忘れるほど夢中になってしまっていた。操作方法は、カンタンなゲームをすることで学べる仕組みになっていた。後で知ることになるが『スティーブ・ジョブズ』がこれらの分かりやすい操作方法ユーザビリティーを開発したことを聞くことになる。イラストレーターやフォトショップというソフトとともに、デザイナー達を虜にしていったのは当然の結果だった。マサも、これまで手書きの企画書で満足していたが、プロ並みの企画書もカンタンなデザインも自分でサクサクできるようになってマックを使いこなすようになっていった。この頃からプロジェクターにパソコンをつないでプレゼンするようになっていった。スティーブ・ジョブズは、理系出身なんだろうか、生活者視点の発想力やデザイン性に優れた感覚は文系の感性であると思った。ウィキペディアで調べてみると、スティーブ・ジョブズは音楽が好きでビートルズのファンだったそうである。i-Macシリーズ、i-pod、i- phone、i-padに至るまでIT革命の一役を担ってきたのは言うまでもない。このブログを電車の中で書けるのも、アート作品を記録できるのもスマホのi-phoneがあるお陰であった。『スティーブ・ジョブズ』に魅せられて、マサの仕事のやり方や趣味の世界が大きく変わっていったのは事実であった。