旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『事務局』の運営

マサは、営業部門と工場部門のあいだで『事務局』を運営していた。2週間に1回の開催で段取りは、アート講座と同じくらい大変であった。会議資料の収集と配布、会議室の予約、TV会議のパソコン設定、メールの会議案内、司会進行、議事録作成などやることは多い。それに加えて、きょうは工場での開催なのでクルマの手配もしなくてはならない。6年半も単身赴任していた工場なので、場所やメンバーは顔見知りなのでそれだけは助かった。名古屋から高速で1時間20分で工場まで行ける。営業のやまちゃんとズバズバ女子と3人で出掛けた。いきなり『岐阜の多治見で40度超えた』とヤフーニュースを見た女子が声を上げた。ベスト10に岐阜の7地点がランクインしたらしい。これで岐阜も全国区になれると、変な感覚で胸を張っていた。三ケ日に午後3時前に着いたが、湖からの風もあり涼しく感じられた。TV会議の接続を完了し、会議資料を配布して予定通り会議を始めまずはホッと一息ついた。工場と営業の報告も順調に進んでいった。マサが立ち上げたプロジェクト報告は、すんなり終わらせようとしたが最も関心を集めることになった。営業部長は、マサを促がすように工場長へ詳細を説明を要望してきた。プロジェクトメンバーがたまたま両側にいたためフォローもしてくれて助かった。クルマで一緒に乗ってきた営業のやまちゃんとズバズバ女子が、分かりやすく解説してくれた。ここでも女子に助けられるマサがいた。この間マサに『カミが降りた』アイデアも営業部長が高く評価してくれているのが分かり嬉しくなっていた。ズバズバ女子のアイデアは工場長が妙に食い付いて関心を持っていたので、これも嬉しかった。マサが選んだプロジェクトメンバーなので親心の気分でもあった。『事務局』と『プロジェクト』の運営の醍醐味を少しだけ味わい暑さを忘れて名古屋に戻った。