旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『こどもこども』アート講座

マサは、夕食後にのんびりとソファでくつろいでいるとスマホが震えた。見知らぬ番号だったが、指を押して耳にあてると女性の声だった。『夜分遅くにすみません。公民館のものです。』と、以前メディアコスモスのアート体験でオファーの話しをくれた女性だった。正式な『こどもたちのアート講座』の要請だった。もう指定日まで1ヶ月切っていたので諦めかけていたが、せっかくのオファーなので受けることにした。『こどもたち』といっても、自主企画で分析した通りどの年令なのか確認してみると『こどもこども』の小学生だとわかった。ハサミは使えるかも心配して質問してみたが、低学年でも大丈夫だと返答があった。メールアドレスを聞いて、どんな内容にするか返信する約束をしてスマホを切った。遠い昔の自主企画の『こどもこども』の分析結果では、参考にならないとネットで検索してみた。こどもの好きな食べ物は、1位カレーライス、2位は寿司、3位は唐揚げ、4位ハンバーグ、5位ラーメンで寿司の2位は意外だった。好きな動物は、1位がイヌ、2位がネコ、3位うさぎ、4位パンダ、5位ペンギンだった。こどもたちの好きなものを知るためにも、『好きなもの』をテーマに作ってもらうことにしよう。でも『ペーパーリーフアート』ってわかるだろうか。ペーパーは紙、リーフは葉っぱ、アートは絵、『紙の葉っぱで絵をかこう』だったらわかるだろうかなと、ターゲットに合わせて表現を変えないといけないと、やっとその気になって考え始めた。『パンダ?うさぎ?スイカ?好きなもの紙の葉っぱで作ろう!』というキャッチコピーにして、これまでの作品画像を3枚を添付してメールを公民館へ送った。20名のこどもたちは、集まるだろうか、2時間の持ち時間はうまくできるだろうか、もう小学校の先生キブンになっているマサがいた。