旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『ドラマチック』なプレゼン

マサは、先輩主任からプレゼンの見本を見せてもらった。さすがアドリブでも流暢に話しができる。マサは、一生懸命にメモした。10分程度の時間だったが、心地よく感じ、映画館で映画を見て満足した気分でいた。ドラマの始まりはゆったりと企画の趣旨を説明し、調査内容はテンポ良く写真を見せていき、商品コンセプトは歯切れよく、提案スケッチ部分はダイナミックに驚きを持たせて終わった。プレゼンターは、オーバー過ぎる程のボディランゲージと微笑むぐらいのアイコンタクトが必要なことも学んだ。突然、先輩主任から『アメリカ人が一番恐怖に感じていることは何か知っているか』地震、雷、銃、テロ、話すこと、から選ぶように言われた。調査資料を見せてくれたが、ダントツの1位は話すこと、だった。あんなに流暢に英語を話すように見られるアメリカ人は、人前で話すことに恐怖を覚えるのは不思議だった。だから、小さい頃からプレゼンテーション教育にかなりチカラを入れていることも学んだ。これを聞いてマサは、またひとつ肩の力が抜けるような安堵感がうまれ、プレゼンの勉強をすればいいんだと思うようになった。きのうは良きアドバイザーになってくれるイッちゃんから『プレゼンがヘタ』と言われたが、『公開プレゼン』の『ドラマチック』なストーリーが出来ていないので仕方がないとも思った。4時間も話す中で、マサはひとつひとつストーリーの落とし所もアドバイスをもらうように聞いてみた。ペーパーリーフアートのターゲットは誰かの質問に、アート体験イベントで子供達の反応がいいのはわかっており、まずは幼稚園から広めたらいいのではとアドバイスをもらった。でも今やっているアート講座は、オトナを対象にしているのは何故か誰でも疑問に感じることだった。マサは会社生活の中で、ストレスで病んでいる若者達をたくさん見てきた。自分も時々あるメマイの原因がストレスからきていることもあり、このアート技法はストレス解消に手軽に使ってもらえるものと自身の経験からも考えている。もうひとつは、まだ実証していないがアイデア開発に使える技法だとも思っている。

『アウトドアスナック』の商品アイデアは、手書きでスケッチしていたが、ペーパーリーフアート技法を使うと、また素晴らしいアイデアのヒラメキに出会えたのではないかと、思いが過去と現在と行ったり来たりしていた。今回の『公開プレゼン』のテーマは『癒しとヒラメキ』と決め、ターゲットは多くの悩みを抱えつつ発想力を身に付けたい若者たちとすることにした。